目 次
【政局クライマックス】
高市首相か、玉木首相か?
あなたの資産を揺るがす大転換
自公連立の崩壊で、日本の政治は視界ゼロの超混乱状態へ。次の首相は誰になるのか?
この政治の動きが、あなたの株・資産にどう影響するのか、投資家目線で徹底解説します。
この記事で、全ての疑問が解決します
- なぜ今、政局がこれほど大混乱しているのかが一目でわかる
- 次期首相は誰になるのか、その可能性と決定日がわかる
- 「高市銘柄」がなぜ乱高下しているのか、その理由がわかる
- 首相交代で注目される「次の主役銘柄」への資金シフトがわかる
- 考えられる3つの政権シナリオと、それぞれの市場への影響がわかる
結論:市場は「政策」より「安定」を求めている

今の市場を一言でいうと「先が全く読めない」という不安に支配されています。高市氏の政策(積極財政)は株価にプラスと期待されましたが、公明党が離脱したことで「そもそも政策を実行できるのか?」という根本的な疑問が浮上。
その結果、期待で上がった「高市銘柄」が急落しているのです。市場が今一番欲しいのは、誰が首相になるかよりも「物事を決められる安定した政権」なのです。
そもそも今、何が起きている?秒速でわかる政局タイムライン
「なぜこんな事態になっているの?」という方のために、ここまでの流れを簡単におさらいします。今回の混乱の引き金は、26年間続いた自民党と公明党の連立政権が崩壊したことです。
石破首相が退陣表明
先の衆院選の結果などを受け、石破首相が退陣を表明。次のリーダーを決める自民党総裁選挙が行われました。
高市早苗氏が新総裁に
総裁選を制し、高市氏が自民党の新総裁に選出。「初の女性首相」誕生が有力視されました。
【衝撃】自公連立が崩壊
「政治とカネ」の問題などを巡る意見の対立から、長年のパートナーだった公明党が連立を離脱。自民党は単独では過半数に届かない少数与党に転落しました。
野党が統一候補を模索
政権交代のチャンスと見た立憲・維新・国民の野党3党が連携を協議。国民民主党の玉木代表を統一候補とする動きが急浮上し、情勢は一気に混迷しています。
次期首相は誰?可能性と決定日を大胆予測
現状、次期首相候補はこの2名に絞られています。それぞれの強みと弱み、そして現時点での就任の可能性を分析しました。
本命:高市 早苗氏
強み
国会で最大勢力である自民党の総裁。首相指名選挙では、まず高市氏の名前が書かれるため、地力では圧倒的に有利です。
弱み
連立を組む相手が見つからなければ、極めて不安定な少数与党での政権運営を強いられます。
首相就任の可能性: 65%
対抗:玉木 雄一郎氏
強み
立憲・維新・国民の野党3党が完全にまとまれば、自民党の議席数を上回る可能性を秘めています。
弱み
安全保障などの基本政策が異なる野党が本当に一枚岩になれるかが最大の課題です。
首相就任の可能性: 35%
最終決戦はいつ?
10月21日
臨時国会での首相指名選挙で決定する見通しです。
【図解】乱高下する「高市銘柄」の現実
高市氏が掲げる「防衛強化」「経済安保」といった政策を追い風に、総裁就任直後は関連株が急騰しました。しかし、政局の混乱でその期待は一気に剥落。これが「高市トレード」の巻き戻しです。(スマホの方は表を横にスクロールできます)
事業内容 | 企業名 | 高市総裁 就任直後(6日) |
14日 |
---|---|---|---|
防衛 | IHI | ▲ 11.46% | ▼ 2.62% |
川崎重工 | ▲ 9.38% | ▼ 2.63% | |
三菱重工 | ▲ 11.17% | ▼ 1.38% | |
サイバーセキュリティ | NEC | ▲ 12.93% | ▼ 3.59% |
核融合発電関連 | フジクラ | ▲ 2.58% | ▼ 4.92% |
※数値は前営業日比の増減率%、▼はマイナス
【重要】首相交代で注目銘柄はこう変わる!
政権の顔ぶれが変われば、市場の主役も交代します。「高市銘柄」から、次にくるテーマは何か?考えられる資金のシフトを予測します。
高市政権 継続の場合
テーマ:防衛・経済安保
- 防衛: IHI, 三菱重工
- サイバー: NEC
- エネルギー: フジクラ
政権基盤が安定すれば、再びこれらの銘柄に注目が集まる可能性があります。
玉木政権 誕生の場合
テーマ:生活防衛・内需拡大
- 運輸/小売: ENEOS, イオン
- 人材/教育: リクルートHD
- 外食: すかいらーくHD
物価高対策や賃上げが政策の柱となり、国民の生活に身近なセクターが物色されるでしょう。
結局、政権の枠組みはどうなる?市場が描く3つのシナリオ
首相が誰になるかと同じくらい重要なのが、どのような政権の枠組みが作られるかです。市場関係者が想定する主なシナリオは3つ。それぞれの市場への影響を比較してみましょう。
① 自民党 単独少数政権
高市氏が首相になるものの、法案が通らない「決められない政治」に陥る可能性。
市場の評価:ネガティブ
② 自・国・維 大連立政権
政策の方向性が近く安定感があるため、政策実現への期待が高まります。
市場の評価:ポジティブ
③ 野党統一政権
大きな変革への期待がある一方、政策遂行能力は未知数で不透明感が残ります。
市場の評価:中立〜ややネガティブ
投資家のためのQ&Aコーナー
なぜ「自民・国民・維新」の連立が市場に歓迎されるのですか?
この3党は憲法改正、エネルギー政策、安全保障といった国の基本政策の方向性が近いとされています。そのため、もし連立が組まれれば、政策の停滞リスクが減り、安定した政権運営ができると期待されるためです。これが市場の安心感に繋がります。
こんな不安定な状況で、投資家として今すぐやるべきことは何ですか?
第一に冷静になることです。特定の「〇〇銘柄」に短期的に飛び乗るのは危険です。まずは臨時国会が召集される21日までの各党の動き(特に連立協議)を注意深く見守りましょう。ポートフォリオを見直し、政治リスクに左右されにくい、業績が安定した企業への分散投資を心がけるのが賢明です。
まとめ:投資家が心得るべき4つのポイント
- 2025年10月現在、自公連立解消により日本の政治は極めて流動的な状況にある。
- 「高市銘柄」は政策期待で上昇したが、政権運営の不安定さから乱高下するリスクを抱えている。
- 首相が交代すれば、市場のテーマは防衛関連から生活防衛や内需関連へとシフトする可能性がある。
- 短期的な株価の動きに惑わされず、どの政権の枠組みが「政策の安定性」をもたらすのかを見極めることが最も重要。