【図解Before/After】あなたのExcelグラフが絶望的に分かりにくい3つの理由

【2025年版 Excelグラフの作り方】

そのグラフ、
説明しないと伝わらない?

時間をかけて作ったグラフなのに、上司から「で、何が言いたいの?」と一蹴される…。
それはセンスの問題ではありません。
ほとんどの人が無意識にやってしまっている「3つの罠」を知るだけで、あなたのグラフは劇的に変わります。

結局なにが
言いたいか不明

ごちゃごちゃして
見にくい

素人っぽくて
ダサい

この記事を読めば、「伝わるグラフ」の作り方がわかります!

  • グラフの3大NGがわかる
  • 改善テクニックがわかる
  • 一瞬で伝わる資料になる

あなたのグラフが絶望的に分かりにくい「3つの理由」

なぜ、あなたの作ったグラフは伝わらないのでしょうか?
センスは関係ありません。
原因は、Excelのデフォルト機能に頼りすぎることで陥ってしまう、3つの典型的な「罠」にあります。

  1. 理由 1

    グラフに「メッセージ」がない

    最もありがちで、最も致命的なのがこれです。
    あなたのグラフ、タイトルがただの「ラベル」になっていませんか?
    良いグラフのタイトルは、そのグラフが示す「結論」になっています。

悪い例 (Before)

タイトルがただの「説明」になっており、どこを見ればいいか分からない…。

2024年度 支店別売上 A支店 B支店 C支店 D支店

良い例 (After)

タイトル自体が「結論」になっており、注目すべき点が色で強調されている!

A支店の売上が突出。全社の目標達成を牽引 120 A支店 B支店 C支店 D支店
  1. 理由 2

    情報が多すぎて「ノイズ」まみれ

    Excelのデフォルト設定は、時に親切すぎます。
    グラフの枠線、背景の補助線、凡例…。
    メッセージの伝達を邪魔するこれら「ノイズ」は、徹底的に削ぎ落とすべきです。

悪い例 (Before)

Excelが自動で付け加えた補助線や凡例が、主役であるデータを見る邪魔をしている…。

売上推移 売上

良い例 (After)

不要な線をすべて削除。伝えたいメッセージとデータだけが目に飛び込んでくる!

第3四半期から売上が急回復(単位:百万円) 150 1Q 2Q 3Q 4Q 5Q
  1. 理由 3

    色選びが「自己満足」になっている

    カラフルな資料は、逆にどこが重要か分からなくなります。
    色は「無彩色(グレー)+強調色1色」が基本。感情ではなく、ロジックで色を使いましょう。

悪い例 (Before)

Excelデフォルトの虹色カラー。
全ての要素が同じように主張してしまい、まとまりがない…。

アンケート結果

良い例 (After)

伝えたい部分だけを強調色に。
その他はグレーアウトすることで、メッセージが明確になる!

新商品の満足度が75%と好調 25% 75%

【応用編】もう迷わない!グラフの種類の戦略的な使い分け

基本の3原則を押さえたら、次は目的に合わせて最適なグラフの種類を選ぶステップです。
この4つの使い分けをマスターするだけで、あなたの表現力は格段に上がります。

棒グラフ

量を「比較」する

支店別の売上や商品別の販売数など、複数の項目の大きさを比べるときに最適です。

折れ線グラフ

時間の「変化」を追う

月ごとの売上推移や年間の気温変化など、時系列に沿ったデータの浮き沈みを見せるのに向いています。

円グラフ

全体の「割合」を示す

市場シェアや年代別の顧客構成比など、全体に対して各項目がどれくらいの割合を占めるかを示します。

積み上げ棒グラフ

「比較」と「内訳」を同時に

各支店の売上と、その中での商品A,Bの内訳など、複数の要素を一度に見せたいときに強力です。

完成したグラフをパワポに貼る時、あなたはどうしていますか?
もし単に「Ctrl+C` → `Ctrl+V」で貼り付けているなら、修正の手間やファイル破損のリスクを抱え込んでいます。

ここでは、グラフをパワポに連携させる「2つの神ワザ」を紹介します。
これを知るだけで、あなたの作業効率は劇的に向上します。

非推奨:ただのコピペ

元データとの連携が切れ、パワポ上で直接編集できてしまうため、数値のズレや破損の原因になりやすい。

推奨:目的別に貼り分ける

パワポでグラフを右クリック。「貼り付けのオプション」から、目的に応じて最適な形式を選択する。

リンク貼り付け

データが自動で更新される

Excelの元データを修正すると、パワポのグラフも自動で更新。
数値の修正が入る可能性のある資料(週次報告など)に最適。

図として貼り付け

見た目が崩れない画像になる

グラフが画像になるため、見た目が崩れず、ファイルも軽くなる。
デザインを確定させたい最終版や、他人へ送付する資料に最適。

覚え方はこれだけ!
「修正するならリンク貼り付け、確定したら図として貼り付け」

まとめ:「伝わるグラフ」にセンスは不要。知っているか、いないか。

あなたのグラフが劇的に変わる、鉄則とテクニックを解説しました。

  • タイトルを「メッセージ」にする:グラフの「説明」ではなく「結論」を書く。
  • 徹底的に「ノイズ」を消す:不要な線、凡例、枠はすべて削除する。
  • 色は「無彩色+1色」で使う:主役以外はグレーにし、伝えたいことだけを目立たせる。
  • パワポ連携をマスターする:「リンク貼り付け」と「図として貼り付け」を使い分ける。

良いグラフとは、説明がなくても、見た瞬間に作り手の意図が伝わるもの。
ぜひ、次にあなたが作る資料から、これらの鉄則を実践してみてください。
上司や同僚の反応が劇的に変わることをお約束します。

次のステップへ

最高のグラフができても、プレゼン全体の構成が悪ければ承認は得られません。
見やすいグラフと伝わる構成、両方揃って初めて「一発OK」が見えてきます。

【前回の記事】パワポ構成の教科書|センス不要で「一発OK」を勝ち取るSDS法

まだの方は、まずはこちらでプレゼンの骨格作りをマスターしてください。

そして、構成とグラフが完成したら、最後に資料全体の印象を決定づけるのが「フォント」です。

【次回予告】もうフォントで悩まない!社内資料で使うべき日本語フォントの鉄則

あなたの資料から「素人っぽさ」が消える、最後の仕上げテクニックを解説します。

⚠️ 本記事で紹介しているテクニックは、資料の分かりやすさを向上させることを目的としています。
グラフの選択や表現に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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