【夏の種まき】種まきの年間スケジュール【家庭菜園】

前回に引き続き、夏に種まきをする野菜類のまとめとなります。

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庭菜園の年間スケジュール

下記に種まきを行う時期について3か月ごとに野菜の目安をまとめています。
実際は、育成する地域・気候・品種によって調整が必要となりますので、ご注意ください。

※春に植える野菜類は、気温が上がってきた方が良いので、4月中旬~5月に種まきでも良いと思います。

夏に種まきする野菜について

きゅうり

① 種まきの時期:4月~8月ごろ

② 温度調整:発芽温度は25~30℃、栽培温度は18~28℃

③ 苗の植え替えの時期:5月の温かくなった日
※4月等の早い時期に行う場合は、ビニールハウス等での加温が必要。

④ 収穫時期:種まきから収穫までおよそ60日。(夏~初秋)

⑤ 注意点:ある程度育ってくると添え木が必要になる。
定植後の管理: 着果が始まったら、乾燥しないよう少量で多回数の水やりを行い、摘芯や摘葉を適宜行いましょう。
※摘芯:葉と葉の間の新芽をはさみ等でカットすること。

インゲン豆(つるあり、つるなし)

① 種まきの時期:4月~5月。※6月でも可能

② 温度調整:発芽適温は22~25℃生育適温は20~25℃

③ 苗の植え替えの時期:4月中旬~6月が目安。本葉が3~4枚になったら、畑やプランターに植え替え。
※インゲン豆は移植を嫌うため、できるだけ直まきした方が良い。

④ 収穫時期:種まきから約2か月半が目安。(サヤが10~15cmになったら収穫時期)

⑤ 注意点:
水やり:乾燥が続くと落花や曲がり莢が多くなるため、適度な水やりが必要
病害虫対策:アブラムシやハダニなどの害虫が発生しやすいので、早めの対策が重要。

☆つるありいんげん:成長過程で2~3メートルくらい成長。(支柱の用意台風への注意が必要)
★つるなしいんげん:土に近いところで成長。(水やりの跳ね返りで腐ったりすることに注意が必要)

ゴーヤ

① 種まきの時期:4月下旬が最適。(5月頭でも間に合う)

② 温度調整:20~30℃の温暖な気候を好む

③ 苗の植え替えの時期:本葉が2~3枚出たら植え替え。(プランター栽培の場合も同様)

④ 収穫時期:種まきから収穫まで約90日~100日。(苗から育てる場合は約60日程度)

⑤ 注意点:
種のカットと浸水: ゴーヤの種は硬く、水を吸収しにくいため、種まき前に尖った部分をカットし、水に数時間から数日浸す
適温を保つ: 25~30℃の温室で適温を保つ。
ポットでの種まき: 土に指で穴をあけ、2~3粒のゴーヤの種を入れて薄く土をかける。

かぼちゃ

① 種まきの時期:暖地(3月初旬~4月下旬頃)、一般地(3月中旬~5月中旬頃)、寒冷地(4月中旬~6月初旬頃)。

② 温度調整:25~30℃が理想。

③ 苗の植え替えの時期:約30日で本葉3.5枚となり、その後プランターや畑に植えつけ

④ 収穫時期:種まきから約3.5ヶ月。(収穫適期:6月中旬~9月下旬頃)

⑤ 注意点:
整枝:着果節までの孫づるをすべて除去し、それ以降は草勢に応じて適宜行う。

ズッキーニ

① 種まきの時期:3月中旬~5月中旬

② 温度調整:発芽適温は25~30℃、生育適温は18~25℃。(気温が10度を下回ると発芽しない)

③ 苗の植え替えの時期:本葉が3~4枚になった頃が目安。
株間を50~60cm空けると風通しが良くなり、病害虫の発生を抑えられる。

④ 収穫時期:種まきから約50~60日。(開花後3~5日で収穫可能)
※収穫の目安は、実の長さが20cmほどになった時。

⑤ 注意点:
水やり:ズッキーニは水を好む植物で、過湿には弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える
肥料管理:栄養を多く必要とするため、成長期には定期的に追肥を行う
病害虫対策:うどんこ病やアブラムシなどの病害虫に注意が必要。定期的に葉の状態をチェック。

オクラ

① 種まきの時期:4月中旬~5月

② 温度調整:生育適温は20〜30℃(10℃以下になると生育が停止してしまう)。

③ 苗の植え替えの時期:本葉が3〜4枚になったら植え替えの適期。(5月上旬~6月にかけて植え替え)

④ 収穫時期:開花後4〜7日が目安。(五角オクラの場合、長さが7〜8cmになったら収穫のタイミング)

⑤ 注意点:
連作障害:同じ場所での栽培は避け、2〜3年空ける
水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと行う。(特に発芽期と植え替え後1週間は乾燥させない)
肥料:控えめにし、追肥はこまめで定期的に行う

とうもろこし

① 種まきの時期:3月中旬~5月上旬

② 温度調整:発芽適温は25~30℃、生育適温は20~30℃

③ 苗の植え替えの時期:4月下旬~5月下旬。(苗が本葉4~5枚になったら、植え替え)
※植え替えの際は、株間を30cm程度あけると良い。

④ 収穫時期:種まきから約90日後。(6月中旬~9月が目安)
※収穫のタイミングは、雌穂のひげが茶色くなり、実がぎっしり詰まっているかどうかで判断する。

⑤ 注意点:
水やり:とうもろこしは乾燥に弱いので、特に開花から収穫までの間は水やりを欠かさないようにする。
肥料:吸肥力が強いので、追肥をしっかり行う。(特に本葉が6~8枚の頃と、雄穂が見えた頃に追肥を行う)
病害虫対策:アワノメイガなどの害虫に注意が必要。

さつまいも

① 種まきの時期:4月~6月半ば。(平均気温が18℃以上で植え付け)

② 温度調整:貯蔵時は13〜15℃。(10℃以下になると低温障害を受ける)(湿度は90〜95%)

③ 苗の植え替えの時期:平均気温が18℃以上地温が15℃以上。(5月上旬~6月下旬)

④ 収穫時期:9月~12月頃。(植え付けから約110〜150日が目安)
※葉が黄色くなり始めたら収穫のサイン。

⑤ 注意点:
土壌: 湿気に弱いため、日当たりと水はけの良い場所
肥料: 窒素が多すぎると「つるボケ」になり

モロヘイヤ

① 種まきの時期:4月下旬~6月中旬

② 温度調整:発芽温度は25℃以上、生育温度は20〜30℃

③ 苗の植え替えの時期:5月上旬~6月下旬が適期。(草丈が15cm程度に成長した時)

④ 収穫時期:7月上旬~11月上旬が目安。(草丈が50cmほどに成長した時)
若葉の先端を摘み取って収穫し、わき芽が伸びてきたら再度収穫を繰り返す。

⑤ 注意点:
種まき時:種を一晩水に浸けておくと、発芽率が高まる。
毒性:モロヘイヤの種子サヤにはストロファンチジンという毒性物質が含まれている。(食用にしないように注意)
病害虫:アザミウマやハダニ、オンブバッタなどの害虫に注意

落花生

① 種まきの時期:5月中旬~6月上旬

② 温度調整:発芽温度は15℃以上、生育温度は15~25℃

③ 苗の植え替えの時期:5月~7月が適期
※育苗ポットで育てた苗の本葉が4~5枚ほど出たら、プランターや畑に植え替え

④ 収穫時期:種まきから約130日後、または開花から75~95日後が目安。(9月~11月)
※茎や葉が黄色くなり、下葉が枯れてきたら収穫のタイミング。

⑤ 注意点:
日当たりと気温:日当たりの良い場所を選び、寒冷地ではマルチを活用して地温を確保。
水やり:水のやり過ぎに注意し、乾燥したら与える程度
肥料:窒素成分が少ない肥料を選び、カリ成分を多めの肥料にする。
土寄せ:花が咲いた後、子房柄が土に潜りやすくするために、株元に土を寄せることが重要
鳥対策:種まき後や発芽後は、鳥に食べられないように防虫ネットをかけると良い。

枝豆

① 種まきの時期:4月上旬~6月下旬

② 温度調整:発芽適温は20~30℃生育適温は25~28℃
※高温には強いが、霜や低温には弱いので、寒冷地では注意が必要。

③ 苗の植え替えの時期:4月~6月。苗が本葉3~4枚になったら植え替え。
直まきが一般的

④ 収穫時期:種まきから約2.5か月後が目安。(6月中旬~9月下旬にかけて収穫)

⑤ 注意点:
水やり:乾燥が続くと実がつきにくくなるため、適度な水やりが必要
病害虫対策:アブラムシやハダニなどの害虫が発生しやすいので、早めの対策が重要。

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