【画像20枚で解説】SBI証券・楽天証券で新NISAの積立設定をする全手順!
まだ積立設定がこれからの方はこちら。この記事を見ながら進めれば、最初の買付が完璧にできます。
「新NISA、始めてはみたものの…これって、いつ売ればいいんだろう?」
新NISAの第一歩を踏み出したあなた。
きっと今、こんな疑問や不安が頭に浮かんでいるのではないでしょうか。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
投資は「買う」ことよりも「売る」ことの方が、何倍も難しいと言われているからです。
でも、ご安心ください。
この記事を最後まで読めば、そんな出口の不安がスッキリ解消します。
あなたにピッタリの売却プランが見つかり、「なるほど、こうすればいいのか!」と、安心して新NISAを続けられるようになっているはずです。
目 次
そもそも、なぜ「出口戦略」なんてものを、わざわざ考える必要があるのでしょうか?
それは、投資は「売却して、利益を確定させて」初めて本当のゴールを迎えるからです。
出口を決めずに航海に出た船が目的地にたどり着けないように、出口戦略のない投資は、相場の波に翻弄されて思わぬ失敗をしてしまう可能性が高まります。
こんな失敗を避け、「自分は、こういうルールで売るんだ」という自分だけの地図(=出口戦略)をあらかじめ作っておくことが、何よりも大切なのです。
出口戦略に「誰にとってもこれが正解!」という唯一の答えはありません。
あなたの年齢やライフプラン、目標によって最適な戦略は変わります。
ここでは、代表的な5つの出口戦略を、具体的な例を交えながら紹介します。
あなたならどれを選ぶか、想像しながら読み進めてみてください。
人生の大きなイベントに合わせて、その時に必要なお金を引き出すという、最もシンプルで分かりやすい戦略です。
メリット:目的が明確なので、計画が立てやすい。
注意点:お金が必要なタイミングで、相場が良いとは限らない点を受け入れる必要があります。
「資産が〇〇万円になったら売却する!」と、あらかじめゴールとなる金額を決めておく戦略です。
例えば、「老後資金として3,000万円貯めるのが目標!達成したら、一度すべて売却して安全な資産(預金など)に移す」といった使い方です。
メリット:ゴールが明確なので、日々の積立のモチベーションを維持しやすい。
注意点:達成後にインフレが進んでいる可能性や、売却後のお金の置き場所も考えておく必要があります。
主に老後資金など、長期間にわたって資産を取り崩していく場合に非常に有効な戦略です。
毎年「資産全体の〇%」という割合で引き出していきます。
メリット:相場の状況に合わせて引き出す額が変わるため、資産が長持ちしやすい。
デメリット:毎年受け取れる金額が変わるため、生活費の計画が少し立てにくいかもしれません。
③の定率売却とは逆に、毎年「〇〇万円」という決まった金額を引き出す戦略です。
例えば、「65歳から、年金にプラスして毎年120万円(月10万円)ずつ新NISAから引き出す」といった使い方です。
メリット:毎年の受取額が固定されるため、生活設計が非常に立てやすい。
デメリット:相場が悪い時も同じ金額を引き出すため、資産の目減りが早くなる可能性があります。
ここまで紹介した①〜④の戦略を、あなたのライフプランに合わせて組み合わせる、最も柔軟な方法です。
(例)「基本は65歳から【定率売却】で生活費を受け取る。
でも、もし70歳で家のリフォームが必要になったら【ライフイベント型】でまとまったお金を引き出す」
これが、あなただけのオリジナルな出口戦略になります。
将来の自分を想像しながら、自由にプランを組み立ててみましょう。
「老後資金、せっかく貯めても使うのがもったいない…」
「使ったらすぐ無くなりそうで不安…」
そんな風に思っていませんか?
実は、新NISAはお金を賢く引き出しながら、資産を維持、あるいは増やすことすら可能なんです。
2,000万円の資産を年率5%で運用しながら、毎年資産の5%ずつ取り崩した場合、お金の流れがどうなるか見てみましょう。
経過年 | 年初の資産 | 運用益(+5%) | 引き出す額(-5%) | 年末の資産 | 引き出し合計額 |
---|---|---|---|---|---|
1年目 | 2,000万円 | +100万円 | -105万円 | 1,995万円 | 105万円 |
2年目 | 1,995万円 | +100万円 | -105万円 | 1,990万円 | 210万円 |
3年目 | 1,990万円 | +99万円 | -104万円 | 1,985万円 | 314万円 |
4年目 | 1,985万円 | +99万円 | -104万円 | 1,980万円 | 418万円 |
5年目 | 1,980万円 | +99万円 | -104万円 | 1,975万円 | 522万円 |
6年目 | 1,975万円 | +99万円 | -103万円 | 1,971万円 | 625万円 |
7年目 | 1,971万円 | +99万円 | -103万円 | 1,967万円 | 728万円 |
8年目 | 1,967万円 | +98万円 | -103万円 | 1,962万円 | 831万円 |
9年目 | 1,962万円 | +98万円 | -103万円 | 1,957万円 | 934万円 |
10年目 | 1,957万円 | +98万円 | -102万円 | 1,953万円 | 1,036万円 |
10年後の衝撃の事実は…
生活費として1,000万円以上も使ったのに、元の2,000万円がほとんど減っていない!
※上記は、年初の資産額に対して年率5%のリターンがあった後、年末にその時点の資産額の5%を取り崩すと仮定した簡易的なシミュレーションです。計算の都合上、実際の数値とは若干の誤差が生じます。税金や手数料は考慮しておらず、将来の成果を保証するものではありません。
投資を続けていれば、必ず「暴落」と呼ばれる相場の大幅な下落を経験します。多くの初心者がパニックになり、資産を投げ売りしてしまう(=狼狽売り)最大の関門です。
でも、この記事を読んでいるあなたは、もう大丈夫。暴落が来たときに取るべき“唯一の正解”をお伝えします。
株価がどんどん下がっていくのを見ると、「早く売らないと、もっと損してしまう!」と焦るのは当然の心理です。
しかし、ここで慌てて売ってしまうのが最もやってはいけないことです。
歴史を振り返れば、世界経済はこれまで何度も暴落を経験しましたが、そのたびに必ず乗り越え、力強く成長してきました。底値で売ってしまうと、その後の回復の恩恵を一切受けられず、損失を確定させるだけになってしまいます。
まだ資産を積み上げている途中であれば、暴落はピンチではなく、絶好の「チャンス」です。
あなたが実践している「積立投資」は、価格が安い時にたくさん買うことができるという特徴があります。
つまり、暴落時は「優良な投資信託のバーゲンセール」状態なのです。
ここで積立を続ける勇気を持てば、相場が回復した時に、あなたの資産は以前よりも大きく成長しているはずです。
すでに取り崩しフェーズに入っている場合は、少し慎重な対応が必要です。
定率売却であれば、資産額が減るのに合わせて引き出す額も自動的に減るので、ダメージを抑えやすいです。
定額売却の場合は、可能であればその年の引き出し額を少し減らすか、生活防衛資金(預貯金)から補填するなどして、相場の回復を待つのが賢明です。
「ライフイベントで一度売却したら、もう新NISAのメリットは受けられないの?」
そんな心配は無用です!
新NISAには、投資家にとって非常に嬉しい仕組みがあります。
それが「非課税保有限度額(生涯で1,800万円)の枠が、売却すれば翌年に復活する」というルールです。
この仕組みのおかげで、「子どもの教育資金のために一度売却し、また自分の老後資金のために積立を再開する」といった、ライフプランの変化に合わせた柔軟な資産運用が可能になるのです。
これは旧NISAにはなかった、新NISAの大きな強みです。
今回は、新NISAの「出口戦略」について徹底解説しました。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
大切なのは、完璧な正解を探すことではなく、今の時点で「自分はこうしたい」という大まかな計画を立てておくことです。
まずは、「何のために、いつまでに、いくらくらい必要だろう?」と、あなたの未来をノートに書き出してみることから始めてみてください。
それが、あなたの大切な資産をゴールまで導く、最高の地図になるはずです。
【免責事項】
本記事は、特定の金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクが伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。