【2023年金融まとめ】2023年の世界的インフレの動向

・2023年の金融市場のまとめ

2023年は、インフレが加速する年となりました。
その原因は、コロナ禍での経済対策として、各国が大規模な財政出動や金融緩和を行ったことが挙げられます。
特に、米国では、バイデン政権がインフラ投資や社会保障などに2兆ドル以上の予算を割り当てる計画を発表しました。
これにより、米国のインフレ率は、目標とする2%を大きく超えて5%となりました

インフレが高まると、企業商品等の物価が上昇し、消費者の購買力が低下します。
また、インフレ期待が高まると、債券の価格が下落し、金利が上昇しました
そして、金利が上昇すると、借金の負担が増え、企業の利益や株価に悪影響を与えました。
さらに、世界通貨の金利差による通貨の需給バランスが変化し、為替レートにも影響を及ぼしました。

これらの中で投資戦略を考えるためには、インフレに着目して、

① インフレヘッジの資産に投資する、
② 金利の動向に注意する、
③ デジタル通貨に関心を持つ、

という3つの情報が投資戦略を決めるために必要な主たる情報であると考えられます。

①インフレヘッジの資産

インフレヘッジの資産とは、インフレによって価値が下がらない、あるいは上がる資産のことです。
例えば、原油などの商品、インフレ連動債券や株式などの金融商品があります。
これらの資産は、インフレによって需要が高まったり、価格が上昇したりする傾向があります。

金価格のチャート⇩

②金利の動向

金利の動向に注意するとは、金利が上昇すると、債券や株式などの金融資産の価格が下落する可能性があることを意味します。
金利が上昇すると、債券の利回り(国債の場合:国への貸付金額に対する国からの返済金額が上がります)が上昇し、債券の価格が下落します。
また、金利が上昇すると、企業の借入コストが増加し、利益や配当が減少し、株式の価格が下落します。
したがって、金利の動向に応じて、債券や株式のポートフォリオ(金や原油・債券多めのポートフォリオ)を調整する必要があります。
さらに、2022年からの逆イールドカーブが起こっており、数か月後の景気後退を示唆する指標となります。
この場合、株価は大きく下落することになりますので、注意が必要です。

ESUB

イールドカーブとは・・・
複数の残存期間の債券利回りをつなげた曲線で、利回り曲線とも呼ばれます。
縦軸を利回り(金利)横軸を期間(残存期間)として、残存期間の長短による利回りの差を分析する。
・右上がりの曲線=順イールドカーブ(短期(2年債)<長期(10年債))
・右下がりの曲線=逆イールドカーブ(短期(2年債)>長期(10年債))
・平らな線=フラット化(短期(2年債)=長期(10年債))

フラット化すると景気の転換期が訪れているといわれ、リーマンショックバブル崩壊前にもフラット化が起きていたことで、暴落の予想としても注目されています。

③デジタル通貨に関心を持つ

デジタル通貨とは、ビットコインイーサリアムなどの暗号資産や、中央銀行デジタル通貨(CBDC)などの新しい形態の通貨のことを意味します。
デジタル通貨は、インフレに対する安全資産としての役割や、金融システムの可能性があります。
しかし、デジタル通貨には、規制や技術的な問題などのリスクもあります。
そのため、デジタル通貨に投資する場合は、十分な情報収集やリスク管理を行う必要があります。
現状、ビットコインはこれまでの価格の経緯から半減期を迎えており、これから大きく上昇することが見込まれています
また、ビットコインのETFへの承認が2024年1月10日になされる可能性が高く2024年末には10万ドルに達する予測までされています。
Yahooニュースでの記事 ⇒ 2024年末には10万ドルに達する予測に関する記事

ビットコイン価格のチャート⇩

・さいごに

以上が、私の2023年の金融市場のまとめです。
まだ、1ヵ月程度残っていますが、早々と2023年を振り返って主だったところをまとめてみました。
2024年も、金融市場の動向に注目しながら、投資への知識を深めていきたいと思います。

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