【2025年】iDeCo年末調整の書き方を完全ガイド!証明書はいつ届く?忘れた場合の対処法も

【2025年】iDeCo年末調整の書き方を完全ガイド!証明書はいつ届く?忘れた場合の対処法も

年末調整の書類が会社から配布される季節になりました。
今年からiDeCoを始めた方は、国民年金基金連合会から届いた「小規模企業共済等掛金払込証明書」というハガキをどうすればいいか、戸惑っていませんか?

「どこに何を書けばいいの…?」

ご安心ください。
iDeCoの年末調整は、払った掛金の一部が税金の還付という形で戻ってくる、年に一度の重要な手続きです。

この記事では、実際の書類の画像をふんだんに使い、どこに・何を見ながら・何を書けばいいのかを、誰にでも分かるようにステップ・バイ・ステップで徹底的に解説します。
この記事を読みながら作業すれば、5分で書類作成が完了します!

そもそも、なぜiDeCoは年末調整が必要なのか?

iDeCoの年末調整が必要な理由は、iDeCoの持つ最大のメリット「掛金の全額所得控除」にあります。

これは、1年間に支払ったiDeCoの掛金の合計額が、あなたの課税対象となる年収(所得)から差し引かれる仕組みです。
所得が低くなることで、納めるべき所得税と翌年の住民税が安くなります。

会社はあなたがiDeCoにいくら払っているかまでは把握していません。
そのため、「私は今年これだけiDeCoの掛金を支払ったので、税金を安くしてください」と年に一度、会社に自己申告する必要があります。
それが年末調整の役割です。

【図解】iDeCoの「所得控除」で税金が安くなる仕組み

(例:年収500万円の会社員が、毎月2.3万円(年間27.6万円)をiDeCoに拠出した場合)

iDeCoなしの場合の課税対象
年収500万円のすべてが課税対象
iDeCoで年間27.6万円を拠出すると…
iDeCoありの場合の課税対象
課税対象 (472.4万円)
iDeCo掛金
27.6万円
(非課税)
この27.6万円が課税対象から外れるため...
年間の税金が 約82,800円も軽減!
(所得税・住民税率を合計30%と仮定した場合の概算)

iDeCoの年末調整 3つのステップ

1証明書を準備する

まず、国民年金基金連合会から郵送される「小規模企業共済等掛金払込証明書」というハガキを手元に準備します。

小規模企業共済等掛金払込証明書の見本画像
この「払込掛金 合計額」の金額を使います
【証明書はいつ届く?】
発送時期: 2025年10月下旬~11月中旬ごろ
送付元: 国民年金基金連合会
※10月以降に初めて掛金を支払った方は、発送が翌1月下旬ごろになるため、年末調整ではなく「確定申告」が必要です。

2保険料控除申告書に記入する

証明書が準備できたら、会社から配られた「給与所得者の保険料控除申告書」に記入します。
書く場所は1箇所だけです。

書類右下にある「小規模企業共済等掛金控除」の欄に、証明書に記載されている掛金の合計額を書き写します。

給与所得者の保険料控除申告書のiDeCo記入例
小規模企業共済等掛金払込証明書と同じ金額を記入するだけ!
【最重要ポイント】
よくある間違いが、すぐ上にある「生命保険料控除」の欄に書いてしまうケースです。
iDeCoは全く別の控除ですので、必ず「小規模企業共済等掛金控除」の欄に正しく記入してください。

3証明書を添付して提出

記入が完了したら、申告書の裏面など、会社の指示に従って「小規模企業共済等掛金払込証明書」の原本をのり付けなどで添付し、提出します。
これで手続きは完了です!

【シミュレーション】iDeCoで、いくら税金が戻ってくるの?

この手続きで実際にいくら税金が安くなる(還付される)のでしょうか。
還付額の目安は、以下の式で計算できます。

年間の節税額 = 年間のiDeCo掛金合計額 × (所得税率 + 住民税率10%)

所得税率は年収(課税所得)に応じて変わります。
以下の早見表で、ご自身のケースをご確認ください。

【年収・掛金別】iDeCoによる年間の節税額(還付額)早見表

年収(目安) 所得税率+住民税率 月2.3万円
(年27.6万円)の場合
月1.2万円
(年14.4万円)の場合
300万円 15% 約41,400円 約21,600円
400万円 20% 約55,200円 約28,800円
500万円 30% 約82,800円 約43,200円
700万円 30% 約82,800円 約43,200円

お悩み解決!年末調整のよくある質問 (Q&A)

年末調整に間に合わない・忘れたらどうなる?

ご安心ください。「確定申告」をすれば、払い過ぎた税金は全額戻ってきます。

会社の年末調整に間に合わなくても、翌年の2月16日〜3月15日にご自身で確定申告を行えば問題ありません。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、スマホやPCから簡単に申告できます。

また、この還付申告は過去5年分まで遡って行えますので、もし忘れていた年があっても諦めずに手続きしましょう。

証明書をなくしてしまったら?

再発行が可能です。
SBI証券や楽天証券など、あなたがiDeCoに加入している金融機関(運営管理機関)のコールセンター等に連絡し、再発行を依頼してください。
ただし、再発行には時間がかかる場合があるため、気づいたらすぐに連絡するのがおすすめです。

転職した年はどうすればいい?

新しい勤務先で、前職分も合算して年末調整を行います。
その際、前の会社から発行された「源泉徴収票」が必ず必要になるので、大切に保管しておきましょう。

まとめ:iDeCoの年末調整は年に一度のボーナス!

iDeCoの年末調整は、一見すると面倒な手続きに見えますが、将来の資産形成をしながら、現在の税金も安くできる、まさに一石二鳥の素晴らしい制度です。

手順はたった3ステップ。

①証明書を準備 → ②申告書に転記 → ③貼って出す。

この簡単な手続きで数万円単位の税金が戻ってきます。
ぜひ忘れずに手続きを行い、賢く資産形成を進めていきましょう。

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