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新NISAで「VTI・VOO」は損?
投資信託 vs ETFの最終決着
「成長投資枠なら、本家の米国ETFを買うのが通(ツウ)?」いいえ、その選択があなたの非課税枠を食い潰し、将来の資産を数百万円減らすかもしれません。
この記事から分かること
- 9割が知らない「再投資による枠消費」の恐ろしい罠
- 【図解】投資信託なら1800万円の壁を超えて資産が増える仕組み
- 【視覚化】ETFで絶対に取り戻せない「10%の損失」
- 【スマホUI比較】ETFは「出口戦略」で地獄を見る理由
- 結論:資産形成期における「完全な正解」はどっち?
結論:資産を最大化したいなら「投資信託」一択
結論から言います。あなたが「配当金でお小遣いが欲しい」のではなく、「老後資産を最大化したい」のなら、新NISAでETF(VTIやVOO)を買ってはいけません。理由は手数料ではありません。「配当金の再投資」がNISAの貴重な枠を消費してしまうからです。この仕組みを理解していないと、長期で大きな差がつきます。
ETF vs 投資信託:決定的な違い
「中身は同じS&P500でしょ?」と思っていませんか?NISAという箱の中では、両者は全く別物として機能します。
- 配当金
強制的に現金で支払われる。
- 再投資の罠
受け取った配当で株を買い直すと、その分「年間投資枠」を使ってしまう。
- 隠れコスト
購入時に為替手数料(往復)が発生する。
- 配当金
ファンド内で自動的に再投資される。
- 再投資の魔法
枠を使わず「基準価額」が上がるため、1800万円の枠外で成長する。
- コスト
為替手数料なし、100円から購入可能。
衝撃図解:「枠消費」で資産はどう変わる?
この違いは、投資額が上限(1800万円)に達した後に牙を剥きます。シミュレーションを見てみましょう。
満額投資後の資産推移イメージ
| 項目 | 投資信託 | 米国ETF |
|---|---|---|
| 再投資の手間 | 完全自動(放置) | 手動(計算が必要) |
| NISA枠の扱い | 枠消費なし | 再投資分だけ枠を消費 |
| 複利効果 | 最大化される | 枠が埋まるとストップ |
【さらに】ETFには「外国税額控除」の罠も
ETFの配当金は、あなたの手元に届く前に「通行料」を取られています。しかもNISAでは取り戻せません。
※NISAは「日本の税金」がゼロになる制度のため、
「日本の税金から米国の税金を引く(外国税額控除)」が使えません。
盲点!「出口戦略」で地獄を見るETF
多くの人は「買う時」のことしか考えません。しかし、老後に資産を切り崩す時、ETFはあまりに使い勝手が悪いのです。
50,000 円
- 定額売却 毎月5万円ずつ自動で受取可能
- 計算不要 基準価額に関係なく金額指定OK
- コスト0 解約時の手数料なし
1 株
= 63,000円 (金額指定不可)
- 株数指定のみ ぴったり5万円分は売れない
- 毎回手動 毎月ログインして注文が必要
- コスト発生 売却時に為替手数料がかかる
70歳、80歳になっても、毎月手動で計算して注文を出せますか?
老後の利便性を考えても、やはり「投資信託」に軍配が上がります。
2025年の新トレンド「ETFラップ投信」
それでも「VYM(高配当ETF)が欲しい!」という人のために、2025年は革命的な商品が登場しています。
楽天・SCHD / SBI・Vシリーズ
これらは「中身は米国ETF、外側は投資信託」というハイブリッド商品です。
配当再投資型の登場
人気の高配当ETF(VYMやSCHD)に投資しながら、配当を出さずにファンド内で再投資してくれるタイプが登場。これにより、高配当戦略でもNISA枠を無駄にしません。
100円から購入可能
本家ETFは1株(数万円)単位ですが、これなら100円から金額指定で購入でき、余ったNISA枠をきれいに使い切れます。
あなたはどっち?運命の最終決断
「投資信託」を選ぶべき人
資産形成が最優先
10年後、20年後の資産額を最大化したい人。複利効果をフル活用できます。
ほったらかし希望
再投資や為替の手続きをしたくない、忙しい会社員。
「ETF」を選ぶべき人
今、現金が欲しい
資産効率よりも、今の生活を豊かにするための「お小遣い(配当)」が必要な人。
枠が余りまくっている
1800万円の枠を使い切る予定がなく、再投資による枠消費が気にならない資産家。
まとめ:"カッコよさ"でETFを選ぶな
- 新NISAにおいて、投資信託は「内部再投資」により無限の複利効果を発揮する。
- ETFの再投資は「枠の無駄遣い」になり、資産形成のブレーキになる。
- どうしてもETFの中身が欲しいなら、2025年は「ETFラップ型投資信託」を買うのが正解。


