目 次
なぜ今「高市銘柄」が熱いのか?サナエノミクス4つの柱
まず、なぜ「高市銘柄」がこれほど注目されているのか。その理由は、元・経済安全保障担当大臣でもある高市氏が掲げる経済政策、通称「サナエノミクス」にあります。
これは特定の産業分野に国の予算を重点的に投下し、日本の競争力を抜本的に強化しようという強い意志の表れです。
経済安保・サイバーセキュリティ
防衛産業やサイバーセキュリティ分野への投資を抜本的に強化。
エネルギー安全保障
次世代の夢のエネルギー「核融合発電」開発を強力に推進し、エネルギー自給率向上を目指す。
未来への投資(量子・宇宙)
量子コンピュータや宇宙開発といった未来の成長産業を国家戦略として支援。
国土強靭化(危機管理・防災)
南海トラフ巨大地震など、激甚化する災害に備えるためのインフラ投資を推進。
つまり、これらの分野に属する企業は、国の強力な後押しを受けて、今後大きく成長する可能性が高いと期待されているのです。
【政策別】本命はコレ!高市銘柄10選を徹底解説
それでは、4つの柱それぞれで本命視されている具体的な銘柄を見ていきましょう。あなたのポートフォリオに加えるべき一社が見つかるかもしれません。
① 経済安保・サイバーセキュリティ
-
三菱重工業 (7011)
防衛産業の絶対的リーダー
戦闘機や護衛艦など日本の防衛装備品の中核を担う企業。防衛費増額の恩恵を最も直接的に受ける銘柄の筆頭格。最近では豪州から護衛艦を新規受注し話題に。
-
FFRIセキュリティ (3692)
純国産のサイバー防衛
「日本製」にこだわるサイバーセキュリティ企業。政府が国産製品の利用を推進する流れの中で、官公庁向けに強みを持つ同社への期待は大きい。
② エネルギー安全保障(核融合)
-
浜松ホトニクス (6965)
核融合の鍵を握る光技術
光技術で世界をリードする企業。核融合反応を起こすための大出力レーザー機器開発で進展があり、国策として次世代エネルギー開発が進む中で要注目です。
-
東洋炭素 (5310)
核融合炉を守る特殊素材
核融合炉の炉壁材というニッチながら非常に重要な部材を手掛ける企業。こちらも核融合開発が本格化すれば需要拡大が期待される隠れた有力銘柄です。
③ 未来への投資(量子・宇宙)
-
富士通 (6702)
国産量子コンピュータ開発
理化学研究所と組み、国産の超伝導量子プロセッサの研究開発をリード。日本の未来の計算能力を担う中心企業として期待されています。
-
NEC (6701)
量子アニーリングの先駆者
組合せ最適化問題を得意とする「量子アニーリング」方式の研究開発を推進。実社会への応用が早くから期待される分野のトップランナーです。
-
アストロスケールHD (186A)
高市氏も注目!宇宙の掃除屋
宇宙ゴミ(デブリ)除去で世界をリードする宇宙ベンチャー。YouTube『高市早苗チャンネル』でも事業が紹介されるなど、高市氏からの注目度が非常に高い銘柄です。
④ 国土強靭化(危機管理・防災)
-
大成建設 (1801)
災害対策の総合ゼネコン
耐震補強や復旧工事に強みを持つスーパーゼネコン大手。南海トラフ巨大地震対策など、国土強靭化計画の推進で中心的な役割を担います。
-
不動テトラ (1813)
津波から国土を守る
消波ブロック「テトラポッド」で圧倒的なシェアを誇る。地震や津波対策に不可欠な港湾の防波堤工事などで、その技術は欠かせません。
-
鹿島建設 (1812)
インフラ輸出も手掛ける
港湾や橋梁工事など大規模なインフラ整備に定評。国内の防災対策だけでなく、日本の技術力を活かした海外へのインフラ輸出も手掛けています。
番外編:まだまだある!注目の高市関連銘柄
サイバー・量子技術
- トレンドマイクロ (4704)AI活用で脅威検知に強みを持つサイバーセキュリティ大手。
- 日立製作所 (6501)制御システムやシミュレーションで量子技術を支える総合電機。
- NTT (9432)光技術を使った独自の量子計算(光量子コンピュータ)を推進。
核融合・エネルギー
- 助川電気工業 (7711)核融合炉で使われるセンサーや加熱機器部品を手掛ける。
- 住友電工 (5802)国際プロジェクトITER向けに超電導コイルを製造。
- フィックスターズ (3687)量子インスパイア技術で最適化問題に取り組む。
【図解】高市銘柄の追い風と向かい風
では、これらの銘柄は長期的に見て本当に有望なのでしょうか?投資の判断材料として、政策を後押しする「追い風」と、注意すべき「向かい風」をデータと共に見ていきましょう。
追い風:防衛費増額を後押しする世論
高市氏が掲げる防衛費増額は、国民の意識にも支えられています。近年の調査では、防衛費増額に「賛成」する声が「反対」を大きく上回っており、政策の継続的な追い風になると考えられます。
(出典:各種報道機関の世論調査を基に作成)
向かい風:知っておくべき2つの政治リスク
党内基盤のリスク
高市氏は政治的に右派として知られており、その姿勢が党内のリベラル派や穏健派からの支持拡大を妨げる可能性があります。
外交関係のリスク
靖国神社への参拝を続ける姿勢は、中国や韓国など周辺国との関係に影響を与え、外交問題が関連企業のビジネスリスクに繋がる可能性もゼロではありません。
【賢い投資術】新NISAで失敗しないための「コア・サテライト戦略」
「高市銘柄、魅力的だけど個別株は少し怖い…」と感じる方も多いはずです。そこで、一般会社員が失敗しないための投資の王道「コア・サテライト戦略」を図解でご紹介します!
一般会社員のための黄金比ポートフォリオ
「守り」と「攻め」を両立させて、着実に資産を育てる!
コア資産(守り):80~90%
資産の土台となる部分。全世界株式など、広く分散された投資信託で安定的に育てます。
例:eMAXIS Slim 全世界株式
サテライト資産(攻め):10~20%
遊び心を持って、大きなリターンを狙う部分。高市銘柄のようなテーマ株に挑戦します。
例:高市銘柄、高配当株 など
この戦略なら、たとえサテライト部分の株価が大きく変動しても、資産全体への影響は限定的。精神的な余裕を持って、長期的な視点でテーマ株投資を楽しめます。まずは資産の9割をコアに、残りの1割からサテライト投資を始めてみるのがおすすめです。
【再確認】高市銘柄に投資する際の3つの鉄則
コア・サテライト戦略を理解した上で、サテライト部分に投資する際のルールを再確認しましょう。
鉄則①:新NISAの「成長投資枠」をフル活用する
個別株に投資するなら、利益が非課税になる新NISAの「成長投資枠」を使わない手はありません。年間240万円の非課税メリットを活かし、効率的に資産を育てましょう。
鉄則②:短期的な値動きに一喜一憂しない
「〇〇関連で株価急騰!」といったニュースで飛びつくのは最も危険な行為です。テーマ株は期待で買われ、短期的な価格変動が非常に激しくなりがちです。
高値で掴んで狼狽売りしないためにも、あくまで「長期的な国策」という視点を忘れないようにしましょう。
鉄則③:「一点集中」は絶対に避ける
いくら有望に見えても、特定の銘柄やテーマに資産を集中させるのはギャンブルです。サテライト資産の中でも、必ず複数の銘柄に資金を分ける「分散投資」を徹底しましょう。
まとめ:未来の日本に投資する視点で、冷静に銘柄を選ぼう
高市新総裁の誕生は、日本の産業構造を大きく変える可能性があります。この歴史的な転換点で、どの企業が未来の主役になるのか。その視点で銘柄を選ぶことが重要です。
- 4つの柱を理解:「経済安保」「エネルギー」「未来技術」「国土強靭化」がサナエノミクスの核。
- 賢い戦略を持つ:コア・サテライト戦略で、資産を守りながら攻めの投資に挑戦する。
- リスク管理を徹底:話題性に踊らされず、政治リスクも理解した上で「長期・分散」の王道を忘れないこと。
さあ、あなたも「高市銘柄」への投資を通じて、未来の日本を応援しながら、ご自身の資産形成を加速させていきませんか?