【初心者】誰でも分かるExcelマクロ【VBA】~セルの指定②~
Part2でマクロの書き出しと単独セルの指定方法について触れてきましたが、
本パートでは主にセル範囲の指定方法について解説致します。
Book指定とSheet指定の方法について
セル範囲の指定方法に入る前に前回のCellsやRangeの前にBookやSheetの指定方法について説明します。
前回は、同じBook(同じExcel内)の同じSheet(同じWorkSheet内)へのマクロであったため、省略していました。
しかし、今後は別Bookや別Sheetに対して、マクロ操作をすることも出てきますので、以降のマクロには、Book指定とSheet指定を必ず書くようにします。
具体的には、下記の①Book指定、②Sheet指定になります。
①Workbooks(”Book1.xlsx”) or ThisWorkbook ⇐作業中のExcelを指定
②WorkSheets(”Sheet1”) or ThisWorkSheet ⇐作業中のシートを指定
※「””:ダブルクォーテーション」の中には、ファイル名やシート名をそのまま入力します。
上記のように指定することで、複数のExcelを同時に開いていても指定したExcelBookに対してマクロ処理を行うことができます。
※(Book) . (Sheet) . (Cells or Range) . (Copy or Paste or etc…)の順でそれぞれの入力後に .(ドット)で区切って表記します。
セルの複数・範囲指定方法について
・セルの複数選択
これまでは下記のように1つのセルを指定していましたが、ここでは複数や範囲内のセルを指定する方法を解説します。
- Cells(1,1)
- Range(“A1”)
上記はA1セルのみの指定ですが、これにC3セルも追加する場合は下記のようになります。
- Cellsで複数選択および範囲選択は基本的にできません。
- Range(“A1,C3”) ⇐ 指定したいセルとセルの間に,(カンマ)を入力する
CellsやRangeのどちらを使えばよいかですが、基本的には下記を参考にされてください。
- Cells :シート全体のセルの指定、範囲の決まっていないセルの指定
- Range :固定(不変)セルの指定、複数および範囲セルの指定
※現段階では、あまり気にせずに使用したい方を使われてください。
・セルの範囲選択
次にRangeオブジェクトによる範囲選択ですが、A1セルからD4セルの範囲を指定するには下記のように表記します。
- Range(“A1:D4”) ⇐ 範囲指定したいセルを :(ダブルコロン)で挟む
・セルの複数範囲選択
上記の複数選択と範囲選択を組み合わせることによって、ある範囲とある範囲を複数指定することが可能です。
Rangeオブジェクトを使用して、A1セルからD4セルおよびC6セルからF10セルを複数範囲指定する場合、下記のように表記します。
Range(“A1:D4 , C6:F10”) ⇐ 範囲指定は:(ダブルクォーテーション)複数指定は,(カンマ)
次回は、変数の使い方について解説する予定です。
次回→【初心者】誰でも分かるExcelマクロ【VBA】~変数の使い方~
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