【初心者】誰でも分かるExcelマクロ【VBA】~変数の使い方~
Part3でBookやSheetの指定と複数・範囲セルの指定方法について触れてきましたが、
本パートでは主に変数についてと変数を使ったセルの指定方法について解説致します。
変数について
変数とは、自身で任意に指定した文字列の中に数値や文字を格納する(入れ込む)ために使用します。
変数を使用する際のコードの順番としては、下記に示すように①→②→③の順に入力します。
- ①変数の宣言
- ②変数に数値または文字列を格納
- ③格納した変数を使用
※①の変数の宣言は、省いても動作しますが、今後複雑なマクロを組むことも視野に入れて、宣言する癖をつけておいた方が良いです。
①~③について下記に簡単なコードを示します。
①変数の宣言
まずは、①の変数の宣言について解説致します。
変数の宣言のコードとしては、下記のような表記で宣言します。
Dim 変数 as 型
- 「Dim」はDimension(次元)の略になり、後の変数がどのような単位系であるかを示しています。
- 「変数」は任意の文字列を記します。※今回は”a”としています。日本語でも変数設定することは可能ですが、突然バグることがあるので、できればアルファベットを使用した方が良いです。
- 「as」は、そのまま「~として」の意味となります。
- 「型」は、下記に示すように多くの型が存在し、格納するデータの種類に応じて使い分けるようになっています。しかし、初心者の内はどれを使用して良いのか分かりにくいため、一律して「Variant」を使用しても良いと思います。
※「型」について、大半のマクロはLong(長整数型)とString(文字列型)の二つを覚えていれば、動作可能ですので、その他は必要になった段階で使用するようにしても良いと思います。
よって、Dim a as Longは、【長整数型としてaを宣言します】という意味になります。
②変数に数値または文字列を格納
次に②変数に数値または文字列を格納について解説致します。
格納するためのコードとしては、とても簡単で宣言した文字列と格納したいものを”=”で挟めば良いだけとなります。
今回は「a=5」であり、数値(5)を変数(a)に格納していますので、Long型となっています。
- その他にも、文字列として「”エクセル”」等の文字や「1+1」等の数式を格納することもできます。
- 上記のように「”文字列”」や「数式」を入力した場合は、文字列型であるStringを使用します。
下記のように、String(文字列型)で変数に数式を入力することで1+1=「2」の数値を使用することができます。
ここで、””(ダブルクォーテーション)について下記に示します。
a = 1 + 1 ⇒ 1 + 1を数式として取り扱うため、「2」として表記されます。
a = “1 + 1″ ⇒ 1 + 1を文字列として取り扱うため、「1 + 1」としての表記となります。
③格納した変数を使用
③に関しては、すでに②で示している通りの使用方法となります。
次回は、セルの最終行の取得と使用方法について解説する予定です。
次回→【初心者】誰でも分かるExcelマクロ【VBA】~最終行・列の取得~
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