【2025年最新・図解】パワポ構成の教科書|センス不要で「一発OK」を勝ち取るSDS法

【2025年版 パワポ資料の作り方】

そのパワポ、なぜか伝わらない。
原因は「構成」を知らないだけ。

時間をかけて作った企画書が「で、何が言いたいの?」と一蹴される…。
その悔しい経験、もう終わりにしませんか?
センスは一切不要。
誰でもロジカルな資料が作れる鉄板の型「SDS法」を、今ここでマスターしましょう!

上司に
突き返される…

作成に
時間がかかりすぎる

センスに
自信がない

この記事を読めば、あなたの資料は劇的に変わります!

  • 伝わる構成の「型」がわかる
  • 上司から一発OKがもらえる
  • 資料作成の時短に繋がる

そもそも「SDS法」って何?

まず結論から。SDS法とは、Summary(概要)→ Details(詳細)→ Summary(まとめ)の頭文字を取った、プレゼンテーションの基本的な構成術です。

なぜ、このシンプルな構成が、特に社内向けの企画書で絶大な効果を発揮するのでしょうか?
それは、あなたの話を聞く上司が、超多忙だからです。

役職が上がるほど、彼らは1日に何十もの案件に目を通します。彼らが知りたいのは細かい話の枝葉ではなく、「①この話の全体像は何か? ②結論は何か? ③判断するための根拠は何か?」の3つだけです。

SDS法は、最初に「全体像と結論」を伝え、次に「根拠」を示し、最後に「念押し」する、忙しい上司の思考回路に完璧にマッチしたフレームワークなのです。

【図解】SDS法を使った企画書の3ステップ

では、具体的にパワポでどうやってSDS法を形にしていくのか。架空の企画「社内報リニューアル企画」を例に、3つのステップを見ていきましょう。

  1. STEP 1

    Summary (概要):最初の1枚で、心をつかむ

    このパートの目的は、たった1枚のスライドで企画の全貌とメリットを伝え、上司に「お、この話は聞く価値がありそうだ」と思わせることです。

悪い例 (Before)

いきなり細かい現状分析から入ってしまい、ゴールが見えない…。

社内報の現状について ・現在の紙の社内報に関する問題点 - 従業員の閲覧率が低い (アンケート結果より平均15%) - 印刷・配布コストが年間120万円かかっている - 発行が季刊のため、情報の即時性に欠ける - 若手社員から「読みにくい」との声 - リモートワーカーに情報が届きにくい ゴールが見えず、何の話がしたいのか 分かりにくい... 1

良い例 (After)

「背景・課題・解決策・効果」をまとめ、この1枚で全てが分かる!

【ご提案】Web社内報リニューアルによるエンゲージメント向上施策 背景 働き方の多様化で 社内の一体感が希薄化 課題 既存の紙社内報が 機能していない 解決策 Web社内報へ移行し 双方向のメディアへ 期待できる効果 エンゲージメント向上と 年間80万円のコスト削減 2
  1. STEP 2

    Details (詳細):納得感を高める「根拠」を示す

    最初のSummaryで示した結論を裏付ける「根拠」を、ストーリー立てて丁寧に説明していきます。

悪い例 (Before)

情報の羅列で、スライド間の繋がりが不明…。

各種データ アンケート結果(n=200) 「社内報を読んでいますか?」 はい 15% コストについて ・印刷費:100万円/年 ・配布人件費:20万円/年 情報がバラバラで、結局何が言いたいの? 3

良い例 (After)

「課題→解決策→計画」という明確なストーリーで構成!

課題:低い閲覧率と形骸化により年間120万円のコストが無駄に 現状の紙社内報が抱える2つの大きな課題 課題1:読まれていない 85% の従業員が読んでいない (アンケート結果 n=200) 課題2:高コスト 120万円/年 の印刷・配布コスト (内訳:印刷100万, 人件費20万) 3
  1. STEP 3

    Summary (まとめ):念押しと「次の一歩」の提示

    議論をまとめ、上司に「次に何をしてほしいのか(承認など)」を明確に伝えて、会議を締めます。

悪い例 (Before)

「ご清聴ありがとうございました」だけで、相手が取るべき行動が不明…。

ご清聴ありがとうございました。 8

良い例 (After)

「まとめとお願い」を明確に示し、次のアクションを促す!

まとめとお願い 本日のご提案のまとめです。 Web社内報へのリニューアルで、従業員エンゲージメント向上を目指す。 同時に、年間80万円のコスト削減を見込む。(初期費用は別途) 本企画の推進承認を、 何卒お願い申し上げます。 10

【応用編】PREP法との使い分けで、あなたはもう迷わない

SDS法とともによく聞くフレームワークに「PREP法」があります。「一体どっちを使えばいいの?」と混乱する方も多いのではないでしょうか。

心配無用です。この2つは目的が全く違うため、使い分けは非常にシンプルです。以下の表を見てください。

SDS法 PREP法
目的 背景を共有し、
相手の合意形成を促す
結論を簡潔に伝え、
事実を素早く共有する
得意な場面 企画、提案、プレゼン 報告、連絡、相談、質疑応答
時間の長さ 中〜長尺(5分〜) 短尺(〜3分)
構成 概要 → 詳細 → まとめ 結論 → 理由 → 具体例 → 結論
イメージ
物語を語る

ニュースを報じる

覚え方はこれだけ!
「人を動かしたい提案・企画はSDS法、事実を伝える報告・連絡はPREP法」

例えば、上司に「先週の営業成績を教えて」と言われたらPREP法で簡潔に報告し、「来期の営業戦略を提案して」と言われたらSDS法でじっくり説明する。この使い分けができるだけで、あなたの評価は確実にワンランクアップします。

【ちょい足しテク】資料が劇的に見やすくなる「フォント」と「色」の鉄則

素晴らしい構成も、見た目がごちゃごちゃでは台無しです。「センスがないから…」と諦める必要はありません。たった2つの鉄則を守るだけで、あなたの資料は驚くほどプロっぽく、見やすくなります。

フォントの鉄則:迷わず「游ゴシック」を使う

社内資料で使うフォントは、WindowsとMacの両方に標準搭載され、可読性も高い「游ゴシック」が最適解です。変に凝ったフォントは読みづらさを生むだけ。シンプルが一番です。

良い例:游ゴシック

読みやすく、クリーンな印象を与えます。長文でも疲れにくいのが特徴です。

悪い例:MS P明朝

線が細く、モニター上ではかすれて読みにくい場合があります。プレゼン資料には不向きです。

色の鉄則:「3色だけ」に絞る

カラフルな資料は、逆にどこが重要か分からなくなります。色は「ベース・メイン・アクセント」の3色に絞りましょう。割合は「70%:25%:5%」が黄金比です。

【信頼感】提案書向け
70%
25%
5%
【注意喚起】問題提起向け
70%
25%
5%

まとめ:構成の「型」が、あなたを資料作成の悩みから解放する

センスや才能に頼らなくても、伝わる資料は作れます。今回解説した鉄板の「型」を、ぜひあなたの武器にしてください。

  • 構成は「SDS法」で組む:(概要→詳細→概要)の順番を徹底する。
  • 場面で使い分ける:報告はPREP法、人を動かす提案はSDS法と使い分ける。
  • 見た目を整える:フォントは「游ゴシック」、色は「3色」の鉄則を守る。
  • 最後にお願いを明確に:「承認」「検討」など、相手にしてほしいアクションを伝える。

まずは、あなたが次に作る簡単な報告資料からでも構いません。ぜひ、このSDS法を意識して、構成を組み立ててみてください。きっと、あなたの資料の「伝わり方」が劇的に変わるはずです。

次のステップ:伝わる「グラフ」の作り方

ロジカルな構成が完成したら、次はその説得力を倍増させる「分かりやすいグラフ」が不可欠です。

「なんとなくExcelで作ったグラフ」が、どれだけ損をしているかご存知ですか?
次回の記事では、あなたのExcelグラフを「一瞬で伝わる」最強のビジュアルに変える、具体的な改善テクニックをBefore/After形式で徹底図解します。

【次回予告】あなたのExcelグラフが絶望的に分かりにくい3つの理由

一瞬で伝わるグラフ改善テクニックをBefore/Afterで図解します。お楽しみに!

⚠️ 本記事で紹介しているフレームワークやテクニックは、資料の伝わりやすさを向上させることを目的としていますが、あらゆる状況での承認や成功を保証するものではありません。テンプレートや情報の利用は、ご自身の責任において行ってください。

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