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【図解】2025年 年末調整で税金が数万円戻る!?
令和7年「神改正」を日本一わかりやすく解説
「今年の年末調整、なんだかスゴいらしい」──その噂、本当です。基礎控除の拡大や新しい控除で、あなたの手取りが大きく変わるかも。この記事を読めば、変更点のすべてが5分でわかります。
この記事から分かること
- 「年収103万円の壁」が崩壊?扶養に入れる家族が増えるカラクリ
- 大学生の子がいる家庭は必見!新設「特定親族特別控除」とは?
- 【簡単チェック表】あなたはいくら得する?主な変更点早わかり
- 新しい申告書の書き方と、絶対に間違えてはいけない注意点
- 経理担当者も必見!従業員への案内ポイントと新様式まとめ
結論:今年は「知らないと損」する大改正!
驚くかもしれませんが、2025年の年末調整は、多くの人の手取りが増える歴史的な改正です。特に低~中所得者層と、大学生のお子さんがいる世帯は大きな恩恵を受けられます。政府の「年収の壁」対策が、いよいよ私たちの給与に反映されるのです。
衝撃!「103万円の壁」はどう変わる?
長年パートタイマーの働き方を縛ってきた「103万円の壁」。今回の改正で、扶養に入れる年収の上限が大きく変わります。
- 扶養の壁
年収103万円
- 控除の内訳
給与所得控除55万円
+基礎控除48万円 - 影響
壁を超えないよう就業調整する人が多数
- 新しい扶養の壁
年収123万円にUP!
- 控除の内訳
給与所得控除65万円
+扶養の所得要件58万円 - 影響
年間20万円も多く働けるように!
【超重要】ただし社会保険の壁は残ります!
所得税の壁は変わりますが、「106万円」「130万円」といった社会保険の壁は今回の改正の対象外です。働き方を考える際は、こちらも合わせて検討しましょう。
4大変更点とあなたが受ける影響
今回の改正のポイントは4つ。自分がどれに当てはまるかチェックしてみましょう。
| 変更点 | 内容 | こんな人が対象! |
|---|---|---|
| ① 基礎控除UP | 最大48万円→最大95万円に! | 年収2,545万円以下のほぼ全員! 特に低所得者層ほど増額幅が大きい。 |
| ② 給与所得控除UP | 最低55万円→一律65万円に! | 年収190万円以下の人。 |
| ③ 特定親族特別控除 【新設】 | 最大63万円の新しい控除! | 19~23歳未満の子がいて、 その子の年収が123万円超~188万円以下の人。 |
| ④ 扶養親族の 所得要件UP | 扶養に入れる所得上限が48万円→58万円に! | パートの配偶者や親族を扶養している人。 |
【神改正】特定親族特別控除を徹底解剖!
今回の目玉である「特定親族特別控除」。大学生の子を持つ家庭は絶対に見逃せません! これまで103万円を超えると扶養から外れていた大学生が、もっと働けるようになります。
対象となる子の年齢
その年の12月31日時点で19歳以上23歳未満の親族(大学生世代が中心)。
対象となる子の年収
年収123万円超~188万円以下でアルバイトなどをしている場合。
受けられる控除額
子の年収に応じて最大63万円~最小3万円の控除が受けられます。年収が低いほど控除額は大きくなります。
あなたの家庭はいくら控除される?
お子さんのアルバイト年収に応じて、控除額が変わります。下の表でチェックしてみましょう。
| 子の合計所得金額 (年収) | 受けられる控除額 |
|---|---|
| 58万円超~85万円以下 (年収123万円超~150万円以下) | 63万円 |
| 85万円超~90万円以下 (年収150万円超~155万円以下) | 61万円 |
| 90万円超~95万円以下 (年収155万円超~160万円以下) | 51万円 |
| 95万円超~100万円以下 (年収160万円超~165万円以下) | 41万円 |
| 100万円超~105万円以下 (年収165万円超~170万円以下) | 31万円 |
| 105万円超~110万円以下 (年収170万円超~175万円以下) | 21万円 |
| 110万円超~115万円以下 (年収175万円超~180万円以下) | 11万円 |
| 115万円超~120万円以下 (年収180万円超~185万円以下) | 6万円 |
| 120万円超~123万円以下 (年収185万円超~188万円以下) | 3万円 |
【実践編】新・申告書の書き方と注意点
2025年から申告書の様式も変わります! 新しくなった「給与所得者の基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書」(通称:基・配・特・所)のポイントを図解します。
出典:国税庁「令和7年分 給与所得者の『基・配・特・所』申告書」
自分の基礎控除
自分の年収を見積もり、所得を計算。裏面の表に従って新しい基礎控除額を記入します。区分が細かくなったので注意!
配偶者控除
配偶者の年収を見積もり、所得を計算。判定基準の所得が48万円→58万円に変わった点に注意して記入します。
【NEW!】特定親族特別控除
ここが新設された欄です! 対象となる大学生のお子さんがいる場合は、絶対に記入漏れのないようにしましょう。
所得金額調整控除
年収850万円超で特定の要件に当てはまる人が対象。ここは従来通りです。
まとめ:今年こそ早めの準備で還付金を最大化!
- 2025年の年末調整は、多くの人で還付金が増えるチャンス。
- 扶養の壁は103万円→123万円に。対象になる家族がいないか再確認を!
- 大学生の子がいる家庭は、新設の「特定親族特別控除」の申告を絶対に忘れないこと。
- 申告書が新しくなり複雑化。早めに書類を準備し、わからない点は会社の担当者に確認しよう!


