【2026年確定申告】申告を間違えたらどうする?
期限内の訂正・修正申告・更正の請求の違いと手順
確定申告を出した後に、「医療費控除を入れ忘れた」、「配当を二重計上した」、
「税金を払いすぎたかも」と気づいても、まだ間に合うケースは多いです。
ただし、直し方は1つではありません。
期限内なら“訂正”、期限後に税金が少なすぎたなら“修正申告”、
税金を多く払いすぎたなら“更正の請求”。
この記事では、最初の1分判定から、スマホでの直し方、損しない注意点まで一気に整理します。
この記事で分かること
- 期限内の訂正・修正申告・更正の請求の違い
- 税金が増えるミスと税金が減るミスで、やることがどう変わるか
- スマホでどこから作るか、e-Taxでどの入口を押すか
- よくあるミス別に、どの手続を選ぶか
- 最後に、一次情報リンクだけ残せるよう整理
まず結論:直し方は「いつ気づいたか」と「税額が増えるか減るか」で決まる
確定申告のミスは、全部まとめて「訂正」で済むわけではありません。
最初に見るべき軸は、①申告期限の前か後か、そして②正しい申告にすると税金が増えるのか、減るのかです。
これさえズレなければ、もう迷いません。
① 申告期限前か後か
令和7年分の所得税の確定申告は、令和8年3月16日(月)が期限です。まずここで分岐します。
② 税金が増えるのか減るのか
税金が増えるなら修正申告寄り、税金が減るなら更正の請求寄り、と覚えると速いです。
③ 入口は分かれている
e-Taxの作成コーナーでも、通常申告とは別に「提出した申告書に誤りがあった場合」の入口があります。
よくある罠
還付申告を出した後に、還付後に気づいたケースは、単純な再提出では済まないことがあります。
1分判定:あなたは「期限内の訂正」「修正申告」「更正の請求」のどれ?
ここで決まります。
やることは、「いつ気づいたか」と「正しい申告にすると税額がどう変わるか」の2つだけ確認することです。
- まだ申告期限前ですか? → はいなら、まずは正しい内容で作り直して再提出の分岐です。
- 申告期限後ですか? → はいなら、次へ進みます。
- 正しく直すと納める税金が増える、または還付が減る? → 修正申告です。
- 正しく直すと納める税金が減る、または還付が増える? → 更正の請求です。
- 自分に不利なミスを直す → 更正の請求
- 自分に有利すぎたミスを直す → 修正申告
- 期限前に気づいた → 正しい内容で再提出を先に考える
早見表:よくあるミスは、どの手続きになる?
ここがいちばん大事です。
「間違えた」という事実は同じでも、直し方はまったく違います。
| よくあるミス | 税額の動き | 基本の手続き | 次にやること |
|---|---|---|---|
| 医療費控除を入れ忘れた 払いすぎの典型 |
税金が減る / 還付が増える | 期限後なら更正の請求 | 医療費の集計を見直し、作成コーナーの「提出した申告書に誤りがあった場合」へ |
| 配当・売却益を申告し忘れた 放置NG |
税金が増える / 還付が減る | 期限後なら修正申告 | できるだけ早く修正申告。延滞税の確認も |
| ふるさと納税・寄附金控除を入れ忘れた 多い |
税金が減る | 期限後なら更正の請求 | 寄附金受領証明書などを確認して再作成 |
| 源泉徴収票や年間取引報告書の数字を打ち間違えた 分岐 |
正しい数字で税額が増えるか減るか次第 | 増えるなら修正申告、減るなら更正の請求 | まず正しい税額を再計算する |
| 期限前にミスへ気づいた まだ間に合う |
まだ確定していない | 正しい内容で再提出を優先 | 二重提出や還付済みの例外だけ注意 |
| 還付申告を出して、還付後にミスへ気づいた 要注意 |
ケースにより異なる | 単純な再提出で済まないことあり | 更正の請求か修正申告かを税額ベースで判断 |
- 税額が増えるミスは、後回しにするほど不利になりやすいです。
- 税額が減るミスでも、期限なくいつでも直せるわけではありません。更正の請求には期限があります。
今すぐやること:最短8ステップ(読んで終わりにしない)
申告ミスで詰む人は、「制度を全部理解してから動こうとして固まる」のが最大の敗因です。
実際は、この8ステップだけで十分です。
まず、提出済みの申告内容と元データを揃える
源泉徴収票、年間取引報告書、医療費の明細、寄附金受領証明書など、今回のミスに関係する資料を1か所に集めます。
期限前か期限後かを確認する
令和7年分の所得税の期限は令和8年3月16日(月)。ここを越えているかで入口が変わります。
正しい申告にすると税額が増えるか減るかを計算する
この判断が曖昧だと、修正申告と更正の請求を逆に選んでしまいます。まず再計算です。
期限前なら、正しい内容で再提出を検討する
申告期限内なら、通常の申告フローで正しい内容を提出し直すのが基本です。ただし、還付処理が進んでいる例外には注意します。
期限後で税額が増えるなら、修正申告へ進む
少なく申告していたと分かったら、放置せず早めに修正申告します。新たに納める税金は、修正申告書の提出日が法定納期限になります。
期限後で税額が減るなら、更正の請求へ進む
払いすぎた税金を取り戻す手続です。原則として、法定申告期限から5年以内が目安です。
スマホなら「提出した申告書に誤りがあった場合」から入る
作成コーナーでは、通常の申告とは別に、修正申告書・更正の請求書の入口が用意されています。修正前の申告データがあれば、読み込んで作ると速いです。
提出後は、納付・還付・控えの保存まで終わらせる
修正申告なら納付まで、更正の請求なら控え保管と処理待ちまでがセットです。ここで終わりにしないのが大事です。
ケース別:あなたのミスなら、ここだけ見ればOK
いちばん迷いやすいケースだけを、実務目線で整理しました。
ケースA:医療費控除を入れ忘れた
- これは多くの場合、税金を払いすぎている側のミスです。
- 期限後なら基本は更正の請求を検討します。
- セルフメディケーション税制との選択関係がある年は、どちらで出したかも確認してください。
ケースB:株の配当・売却益を入れ忘れた
- 正しい申告にすると税額が増えることが多いです。
- 期限後なら基本は修正申告です。
- 年間取引報告書や支払通知書を見直し、他口座の数字漏れも一緒に潰してください。
ケースC:ふるさと納税・寄附金控除を忘れた
- これも典型的な払いすぎパターンです。
- ワンストップ特例が使えなくなった人、確定申告時に入力漏れした人は、期限後なら更正の請求を検討します。
- 受領証明書や寄附履歴の確認を先に。
ケースD:数字の打ち間違い
- 源泉徴収票、年間取引報告書、保険料控除証明書などの入力ミスは非常に多いです。
- 手続きは税額が増えるか減るかで決まります。
- 感覚で判断せず、作成コーナーで正しい数字を入れ直して比較するのが最短です。
ケースE:還付申告を出した後でミスに気づいた
- 還付前なら期限内の再提出で整理できることがありますが、還付処理後は話が変わることがあります。
- 国税庁のQ&Aでも、還付処理後は同じ取扱いができない場合があると案内されています。
- 税額がどう変わるかを見て、修正申告か更正の請求かを選びます。
ケースF:スマホでどこから直せばいいか分からない
- 作成コーナーのトップ付近にある「提出した申告書に誤りがあった場合」が入口です。
- そこから新規に更正の請求書・修正申告書を作成へ進みます。
- 前年や修正前のデータが残っていれば、読み込み活用がかなり時短になります。
よくある質問(短く、でもズレない回答)
申告期限前に気づいたら、修正申告じゃないの?
修正申告・更正の請求は、基本的に法定申告期限後に誤りを直す手続として整理されています。
修正申告をすると、必ず加算税がかかりますか?
国税庁は、税務署からの調査の事前通知前に自主的に修正申告した場合、過少申告加算税はかからないと案内しています。
ただし、延滞税は別の論点なので注意してください。
更正の請求はいつまでできますか?
だから、払いすぎに気づいたのに後回しにするのも危険です。
スマホでも修正申告や更正の請求はできますか?
作成コーナーのトップ画面から、「提出した申告書に誤りがあった場合」へ進みます。
前回の申告データがあると楽ですか?
データが残っていない場合でも作れますが、元の数字の見直しに時間がかかりやすいです。
還付申告を出して、もうお金が振り込まれた後でも直せますか?
国税庁のQ&Aでも、還付処理後は同じ取扱いができない場合があるとされています。
税額が増える方向なら修正申告、減る方向なら更正の請求の検討になります。
更新情報 / 参照元(一次情報中心)
税金の話は、最新の制度・期限・作成画面に合わせて見るのが基本です。
最終判断は、必ず国税庁・e-Taxの公式情報で確認してください。
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国税庁:No.2026 確定申告を間違えたとき
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国税庁:No.2026 確定申告を間違えたとき(Q&A)
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国税庁:令和7年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ(受付期間)
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国税庁:所得税及び復興特別所得税の申告等
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国税庁:申告と納税
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e-Tax:作成コーナーで「更正の請求書」・「修正申告書」を作成したい
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e-Tax:【スマホ・タブレット】更正の請求書・修正申告書の入力方法(PDF)
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国税庁:確定申告書等作成コーナー(共通トップ)
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国税庁:令和 年分所得税及び復興特別所得税の更正の請求書(PDF注記)


