目 次
なぜ社内資料は「游ゴシック」一択なのか?
数あるフォントの中から、なぜ「游ゴシック」を選ぶべきなのでしょうか?
それは、資料の「伝わりやすさ」を左右する、見た目の印象が全く違うからです。
悪い例:MS P明朝
良い例:游ゴシック Medium
この「見やすさ」と「信頼感」を支える具体的な理由が4つあります。
互換性
WindowsとMacの両方に標準搭載。
あなたが作った資料を他の人が開いても、レイアウトが崩れる心配がありません。
可読性
クセのない誠実なデザインで、長文でもスラスラ読めます。
内容そのものの理解を邪魔しません。
ウェイト
太さのバリエーションが豊富。
「見出しは太く」「本文は普通」など、メリハリをつけやすいのが特徴です。
汎用性
企画書から報告書まで、あらゆるビジネス文書にマッチ。
フォント選びで二度と悩む必要がなくなります。
【コピペOK】見やすい資料の「文字サイズ・行間」黄金比
フォントを游ゴシックに決めたら、次は効果を最大化する「設定値」です。
特に重要なのは、絶対に守るべき2つの「黄金ルール」です。
黄金ルール ①:文字サイズ
本文は18pt以上
会議室の後ろの席からでもハッキリ読める最低ラインです。
黄金ルール ②:行間
倍数で1.3以上
文字の窮屈さがなくなり、驚くほど読みやすくなります。
このルールを基に、用途別の推奨設定をまとめました。
PowerPointを開いたら、まずこの設定を済ませてしまいましょう。
用途 | フォントサイズ | 太さ (ウェイト) | ひとことコメント |
---|---|---|---|
タイトル (スライド全体) | 28pt 〜 36pt | Bold (太字) | そのスライドで最も伝えたいメッセージを、大きくハッキリと。 |
見出し (各項目) | 20pt 〜 24pt | Bold (太字) | スライド内の情報の区切りを、直感的に分かりやすくします。 |
本文 | 18pt | Medium (中) | 【最重要】これ以上小さくしないのが鉄則!太さは「Medium」が一番見やすい。 |
補足・注釈 | 12pt 〜 14pt | Regular (標準) | 出典や注釈など。本文よりは小さくし、目立たせすぎないように。 |
【応用編】さらにプロっぽく見せる「ちょい足しテク」
基本設定をマスターしたら、もう一歩だけ踏み込んでみましょう。
このひと手間で、資料のクオリティがさらに向上し、ライバルに差をつけられます。
テクニック:英数字だけフォントを「Segoe UI」に変える
実は、游ゴシックに含まれる英数字は、少しだけ横幅が広く、間延びした印象を与えがちです。
そこで、英数字だけをWindows標準の「Segoe UI(セグー ユーアイ)」というフォントに変えると、驚くほど全体が引き締まり、洗練された印象になります。
悪い例:すべて游ゴシック
良い例:英数字は Segoe UI
PowerPointの「ホーム」タブ → 「置換」→「フォントの置換」機能を使えば、作成済みの資料も一括で変更できて非常に便利です!
【秘技】常時設定する方法!最強の「マイテーマ」作成術
今回ご紹介した「游ゴシック」と「Segoe UI」の最強コンビ。
毎回手動で設定するのは、少し面倒ですよね?
たった3分で完了する「テーマフォント」機能を使えば、この設定を保存し、いつでも一瞬で呼び出せます。
あなたのパワポを、最強の資料作成ツールに進化させましょう!
スライドマスター表示
「表示」タブから「スライドマスター」をクリック。
PowerPointの設計図を開きます。
フォントの組み合わせ設定
「フォント」→「フォントのカスタマイズ」で、日本語と英数字にそれぞれ最適なフォントを割り当てます。
テーマとして保存
「テーマ」→「現在のテーマを保存」で名前を付ければ完了。
次回からすぐに使えます。
まとめ:フォントの「型」で、資料作成を時短しよう
もう、資料作成のたびにフォントで悩む必要はありません。
この「游ゴシック」という明確な基準が、あなたを思考停止から解放し、もっと本質的な作業に集中させてくれます。
- フォントは「游ゴシック」: 迷わずこれを選ぶだけで、見やすさと信頼性が手に入る。
- 本文は「Medium」で「18pt」: これが見やすさの生命線。絶対に死守する。
- 行間は「倍数1.3」以上: 文字の息苦しさをなくし、読む人への配慮を示す。
- 英数字は「Segoe UI」: このひと手間で、資料がさらにプロっぽく仕上がる。
- 最後に「テーマ保存」: 設定を保存して、未来の自分の時間を節約する。
ぜひ、この記事で紹介した「型」を、あなたの次の資料から試してみてください。フォント選びの時間がゼロになる快適さと、資料が見違える効果を実感できるはずです。
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