2026年度税制改正で
NISAは何が変わる?
債券中心投信の追加で、「株100%しか選べない感じ」が変わるかもしれません。
長文説明よりも、表・図・比較カードで「自分は何を選ぶべきか」を一気に整理します。
この記事で分かること
- 2026年度税制改正でNISAの何が変わる見込みか
- 債券中心投信が入ると何が変わるか
- 株100%と債券混合の向いている人の違い
- 初心者が最初にやるべき商品選びの順番
結論だけ先に
結論: 2026年度税制改正では、NISAのつみたて投資枠で債券中心の投資信託などが使いやすくなる方向が示されています。
つまり、これまでの「オルカンかS&P500を選ぶしかない感じ」から、値動きを少し抑えた商品も選びやすくなる可能性があります。
ただし、誰にでも債券混合が正解ではありません。 使う時期・下落耐性・目的で選び方は変わります。
3秒でわかる変更点
まずは「何がどう変わりそうか」だけ一瞥で確認してください。
| 項目 | 今までの印象 | 改正後の方向 | 初心者への意味 |
|---|---|---|---|
| つみたて投資枠の商品 | 株寄りの投信が中心 | 対象拡充 | 守りを入れた商品も選びやすい |
| 債券中心投信 | 使いにくかった | 追加方向 | 値動きが怖い人の入口になる |
| 株100%投資 | 初心者の定番 | 継続可 | 長期なら今後も有力 |
| 選び方 | オルカン/S&P500中心 | 分岐が増える | 「自分に合うか」がより重要になる |
- この記事は、税制改正資料で示された方向性を、初心者向けに整理したものです。
- 最終的な対象商品や、各証券会社での実際の買付可否は、制度反映時期によって差が出る可能性があります。
何が変わるのかを表で整理
| 論点 | 従来 | 2026年度改正の方向 | 読者がつまずく点 |
|---|---|---|---|
| 対象商品の幅 | 限定的 | 広がる方向 | 「何が買えるの?」 |
| 債券中心投信 | つみたて枠で使いづらい | 追加方向 | 「債券って安全なの?」 |
| 株式指数 | 対象が限られる | 一部追加方向 | 「オルカン以外もあり?」 |
| 初心者の定番 | 株100%型が目立つ | 選択肢が増える | 「結局どれが正解?」 |
初心者が一番知りたい比較
-
下落に弱い
評価額が下がると、すぐやめたくなる人です。
-
使う時期が近い
5〜10年以内に教育費や住宅資金で使う予定がある人です。
-
投資を続ける自信がない
値動きが少し穏やかな方が、途中離脱を防ぎやすいです。
-
20年以上の長期
老後資金など、使う時期がかなり先の人です。
-
下落しても続けられる
暴落でも積立を止めない前提なら候補になります。
-
期待リターン重視
途中のブレより、長期の伸びを優先したい人です。
選択肢が増えるのは良いこと
今まで「怖いからNISAを始められない」人にとって入口が広がります。
でも万能ではない
守りを入れれば、将来の伸びもそのぶん抑えられる可能性があります。
正解は1つではない
大事なのは「良い商品」より、「あなたが続けられる商品」です。
一番ダメなのは途中でやめること
商品選びで一番避けたいのは、下落で怖くなって積立をやめることです。
値動きのイメージ比較
ざっくり言うと、株100%はよく伸びる代わりにブレやすく、債券混合は伸び方が穏やかな代わりにブレもやや小さめです。
期待リターンのイメージ
値動きの大きさのイメージ
- 超大事: 「値動きが小さい」=「絶対に下がらない」ではありません。
- 債券中心投信も、金利環境によっては値下がりすることがあります。
初心者の選び方フローチャート
| 質問 | YESなら | NOなら |
|---|---|---|
| 10年以内に使う予定がある? | 守り多め候補 | 次の質問へ |
| 20%下落で眠れなくなる? | 債券混合候補 | 株100%も候補 |
| 老後資金で20年以上ある? | 株100%有力 | バランス型も検討 |
初心者がやりがちな失敗
やるべきこと
目的から決める
老後なのか、教育費なのかで正解は変わります。
下がった時の自分を想像する
平時ではなく、暴落時に続けられる商品を選びます。
1本目はシンプルにする
最初から難しい分散を組みすぎない方が続きやすいです。
やってはいけないこと
話題だけで選ぶ
「みんなオルカン」「今は債券が安全そう」で決めないこと。
安全と断定する
債券中心投信も、状況次第では普通に下がります。
途中で乗り換えまくる
ニュースのたびに商品を変えると、結局続きません。
8段階で理解する【つまずき救済】
必要なレベルだけ読めます。まずは30秒版だけでも大丈夫です。
30秒版(超要点)
2026年度税制改正では、NISAのつみたて投資枠で債券中心の投資信託などを使いやすくする方向が示されています。
つまり、初心者が「株100%は怖い」と感じた時に、少し守りを入れた商品も選びやすくなる可能性があります。
ただし、長期で老後資金を作る人は、今後も株100%が有力なケースがあります。
はじめて版:そもそも何が起きているの?
今までのNISAは、初心者向けといっても、実際には株の値動きをかなり受ける商品が中心でした。
そこに今回、債券を多く含む投資信託も入りやすくする方向が出ています。 つまり、「投資はしたいけど、値下がりが怖い」という人向けの選択肢が増えるかもしれない、という話です。
小学生でもわかる版:辛口しかなかった店に甘口が増える感じ
今までのNISAは、たとえると「辛口カレーが中心の店」でした。 強い人にはいいけれど、はじめての人には少しきついです。
今回の改正は、そこに「少しマイルドなメニュー」が増えるイメージです。 だから、投資を始めやすくなる人が増えるかもしれません。
中学生版:株と債券は何が違う?
| 項目 | 株 | 債券 |
|---|---|---|
| 伸びやすさ | 高め | 低め |
| 値動き | 大きめ | 比較的穏やか |
| 向く人 | 長期・積極型 | 守りも欲しい人 |
- 株だけだと増えやすい反面、下がる時も大きいです。
- 債券を混ぜると、値動きが少し穏やかになることがあります。
高校生版:何で初心者に関係あるの?
初心者にとって本当の敵は、商品が悪いことより、怖くなって途中でやめることです。
続けやすさが上がる
値動きが少し穏やかなら、初心者が積立を継続しやすくなります。
伸びは少し抑えられる
守りを入れるほど、長期の期待リターンは下がる可能性があります。
人によって正解が違う
年齢より、「いつ使うか」「どこまで下落に耐えられるか」が重要です。
「安全そう」で飛びつくのは危険
債券中心投信も、仕組みを知らずに買うと期待外れになることがあります。
大学生版:オルカン/S&P500はもうダメなの?
いいえ、ダメではありません。 むしろ、老後資金を20年以上かけて作る人には、今後も有力な選択肢です。
ただし、今回の改正で重要なのは、「全員オルカン一択」ではなくなるかもしれないことです。 今後は、目的別に選び分ける時代に少し近づきます。
社会人実務版:商品選びの順番
最初に決めるのは、この3つだけ
① 何年後に使うか ② 何%下がるとキツいか ③ 毎月いくら積み立てるか
- 20年以上先なら、株100%も有力候補
- 10年以内に使うなら、守りを入れる候補
- 下落が怖いなら、債券混合やバランス型も検討
- 最初の1本は、分かりやすい商品を優先
- ニュースでコロコロ変えないことが大事
専門家版:制度面で何がポイント?
金融庁の2026年度税制改正資料では、NISA対象商品の拡充として、債券中心の投資信託の追加等が示されています。
これは、資産形成の入口を株式偏重から少し広げ、若年層から高齢層まで、ライフプランに応じた選択をしやすくする狙いで整理されています。
ただし、最終的な実務では、対象要件・対象ファンド・各金融機関の反映タイミングを確認する必要があります。
読者タイプ別の正解
20代・30代の老後資金
- 使う時期が遠い
- 株100%も有力
- ただし下落に耐えられるか確認
教育費を作りたい家庭
- 使う時期が見えている
- 守りを一部入れる選択肢あり
- 値動きの穏やかさが重要
暴落が本当に怖い人
- 株100%は続かない可能性
- 債券混合の方が向く場合あり
- 続けることを最優先
すでにNISAを始めている人
- 今すぐ乗り換え前提ではない
- 目的が変わった時だけ見直す
- ニュースだけで売買しない
よくある質問
Q. 債券中心投信が追加されたら、初心者はそれを選ぶべきですか?
全員ではありません。使う時期が近い人や、下落に弱い人には向く可能性がありますが、長期の老後資金なら株100%が有力な人も多いです。
Q. オルカンやS&P500はもう古いですか?
古くありません。今回の改正は「選択肢が増える」話であって、「今までの定番がダメになる」話ではありません。
Q. 債券って安全資産ですよね?
比較的値動きが穏やかなことはありますが、絶対に下がらないわけではありません。債券中心投信も相場や金利環境で値下がりします。
Q. 今すぐ持っている商品を売った方がいいですか?
この記事だけで売買判断はできません。目的・使う時期・現在の資産配分を見ないと正解は変わります。ニュースだけで慌てて動くのは避けたいところです。
Q. 一番かんたんな判断基準は何ですか?
「20年以上使わないお金か」「20%下がっても積立を続けられるか」の2つです。この2つでかなり整理できます。
まとめ
- 2026年度税制改正では、NISAの対象商品が広がる方向です
- 特に、債券中心投信が初心者の新しい選択肢になる可能性があります
- ただし、全員に債券混合が正解ではありません
- 老後資金の長期運用なら、今後も株100%が有力なケースがあります
- 一番大事なのは、良い商品を探すことより、続けられる商品を選ぶことです
参考にした公式・公的情報
- 金融庁「令和8(2026)年度税制改正について」
https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20251226-2/01.pdf - 財務省「令和8年度税制改正の大綱」
https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2026/20251226taikou.pdf - 金融庁「NISA特設ウェブサイト」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/ - 金融庁広報誌「令和8年度税制改正の大綱の概要」
https://www.fsa.go.jp/access/r7/270/270_03.pdf


