【2027年4月】会社の健康診断は何が変わる?クレアチニン追加・喀痰検査廃止を解説
情報確認日:2026年8月13日
会社の健康診断は 2027年4月1日から検査項目の一部が変わります。
特に会社員が覚えておきたいのは、 血清クレアチニン検査の追加、 喀痰検査の法定項目からの削除、 GOT・GPT・γ-GTPの名称変更 の3点です。
ただし、 胸部エックス線検査までなくなるわけではありません。 また、定期健康診断では年齢や医師の判断により 血清クレアチニンを省略できる場合があります。
ここだけ読めば分かる要点
- 2027年4月1日から一般健康診断の項目が一部変更
- 血清クレアチニン検査が法定項目に追加
- 定期健康診断などの 喀痰検査は法定項目から削除
- 胸部エックス線検査は引き続き残る
- GOT→AST、GPT→ALT、γ-GTP→γ-GTへ名称変更
- 40歳未満の定期健診では、 医師が必要でないと判断した場合にクレアチニンを省略できる
- 会社や本人の判断だけで一律に検査を省略する制度ではない
- 健診結果は数値だけで自己診断せず、 結果票の判定・受診勧奨を確認する
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最初に「健診の種類」と「年齢」を選んで確認する
今回の改正は、 全員が完全に同じ条件になる制度ではありません。 まず「どの健康診断を受けるのか」と「年齢」を確認すると、 自分に必要な情報だけを絞れます。
定期健康診断を受ける人
2027年4月以降は 血清クレアチニンが法定項目に追加 されます。 ただし40歳未満では、 医師の判断により省略できる場合があります。
雇入時健康診断を受ける人
雇入時健康診断にも 2027年4月から血清クレアチニンが追加 されます。 定期健診とは検査項目の省略ルールが異なるため、 同じ感覚で考えないことが大切です。
会社から届いた案内を確認
毎年会社から案内される健診なら、 一般的には定期健康診断であることが多いですが、 案内文に記載された健診名称を確認 してください。
40歳未満の定期健診は省略される場合があります
血清クレアチニンは、 医師が必要でないと認めた場合に省略可能 です。
ただし、 「40歳未満だから自動的に検査なし」ではありません。
2027年4月以降は新しい確認項目です
定期健康診断では、 クレアチニン・eGFRを結果票で確認 しておきましょう。
健診日現在の年齢を確認
生年月日と健診日を確認し、 健診時に40歳未満か40歳以上かを整理してください。
会社が独自に検査を追加していることもあります
2027年より前からクレアチニンを検査している会社・健診機関もあります。 今回重要なのは、 労働安全衛生法に基づく一般健康診断の項目として追加されること です。
2026年度と2027年4月以降の健康診断を比較
変更点は複雑そうに見えますが、 「追加」「削除」「名称変更」 の3つに分ければ簡単です。
| 項目 | 2026年度まで | 2027年4月以降 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 血清クレアチニン | 法定の一般健診項目として未追加 | 法定項目に追加 | Cr・eGFRを探す |
| 喀痰検査 | 法定項目 | 法定項目から削除 | なくても直ちに異常ではない |
| 胸部エックス線 | 実施 | 引き続き実施 | 喀痰検査と混同しない |
| GOT | GOT | AST | 名称変更 |
| GPT | GPT | ALT | 名称変更 |
| γ-GTP | γ-GTP | γ-GT | 名称変更 |
なぜ2027年4月に変更されるのか確認する
厚生労働省では一般健康診断の検査項目について検討を行い、 血清クレアチニン検査による腎機能の把握や、 喀痰検査の現在の位置づけなどを整理しました。
その結果を受けて、 2026年4月28日に改正省令・告示が公布され、 2027年4月1日に施行 されます。
気になる変更点をクリックして先に確認する
3つの変更のうち、 今知りたい項目を選んでください。
血清クレアチニンが新しい法定項目に
結果票では 「クレアチニン」「Cr」「eGFR」 を確認してください。
喀痰検査が法定項目から外れます
ただし、 胸部エックス線検査まで廃止されるわけではありません。
肝機能検査は名称が変わります
GOT→AST、GPT→ALT、γ-GTP→γ-GTとなります。 新しい検査が3種類増えるという意味ではありません。
血清クレアチニン検査が追加される
今回の改正で最も注目したいのが、 血清クレアチニン検査の追加 です。
血清クレアチニンは、 腎機能を確認する際に使われる血液検査の一つです。 血清クレアチニン値などを用いて eGFRという腎機能の指標 を算出します。
血清クレアチニン
血液中のクレアチニン濃度を測定し、 腎機能をみるために使われます。
eGFR
血清クレアチニン値や年齢などを使い、 腎臓のろ過能力を推算する指標です。
2027年の結果票で新しく見る場所
まず 「クレアチニン」「Cr」 を探し、 あわせて 「eGFR」 が記載されているか確認すると分かりやすくなります。
クレアチニンが高いと腎臓病なの?
健診値だけで病気を断定することはできません。
日本腎臓学会も、 クレアチニン値は筋肉量などの影響を受けると説明しています。 結果票の判定や医師からの受診案内を確認してください。
腎機能欄または血液検査欄を再現したオリジナル図を作り、 「クレアチニン」「Cr」「eGFR」を枠で囲ってください。
alt属性案: 2027年の健康診断結果票でクレアチニンとeGFRを確認する位置
40歳未満はクレアチニン検査を省略する場合がある
2027年から法定項目に追加されますが、 定期健康診断では 40歳未満なら医師の判断で省略できる場合があります。
| 状況 | 基本的な扱い | 注意 |
|---|---|---|
| 定期健診・40歳以上 | 法定項目として確認 | 結果票のCr・eGFRを見る |
| 定期健診・40歳未満 | 医師判断で省略可能な場合あり | 会社判断だけで一律省略ではない |
| 雇入時健康診断 | 法定項目として追加 | 定期健診と同じ省略基準ではない |
35歳のルールと混同しない
貧血・肝機能・血中脂質・血糖など従来の一部検査には、 「40歳未満(35歳を除く)」という省略基準があります。
一方、血清クレアチニンについては、 改正告示に基づく厚生労働省資料で 「40歳未満」 と整理されています。
喀痰検査は削除されるが胸部エックス線は継続
「喀痰検査がなくなる」と聞くと、 肺の検査そのものがなくなるように感じるかもしれません。
ここは特に間違えないでください
胸部エックス線検査はなくなりません。
2027年4月から法定項目から削除されるのは、 定期健康診断などにおける 喀痰検査 です。
なぜ喀痰検査を削除するのか確認する
厚生労働省の検討では、 胸部エックス線検査から結核感染が疑われる場合、 健診機関で喀痰検査を待つより、 速やかに医療機関へ受診を勧める方が適切 と整理されました。
喀痰検査そのものが医療から消えるわけではない
今回変更されるのは、 労働安全衛生法に基づく一般健康診断での位置づけです。 医師が診療上必要と判断する検査まで禁止されるわけではありません。
GOT・GPT・γ-GTPはAST・ALT・γ-GTに変わる
2027年4月から、 肝機能検査で使う名称も変更されます。
| 旧名称 | 新名称 | 変更内容 |
|---|---|---|
| GOT | AST | 名称変更 |
| GPT | ALT | 名称変更 |
| γ-GTP | γ-GT | 名称変更 |
国際的に使われる名称へ合わせるための変更です。 移行期には新旧名称が併記される場合もあります。
検査が3種類増えるわけではありません
GOTとAST、GPTとALT、γ-GTPとγ-GTは、 今回の記事で扱う制度改正上は 旧名称と新名称の関係 です。
手元の健康診断結果から「今の状況」を選ぶ
結果票をすでに受け取っている場合は、 今の状態に最も近い項目を選んでください。
まず判定欄までセットで確認
数値だけを見るのではなく、 結果票の判定・所見・受診勧奨 まで確認してください。
自己判断で放置しない
「要受診」「要精密検査」などの指示がある場合は、その案内を優先 してください。
4つの名称だけ先に探す
「クレアチニン」「Cr」「eGFR」「AST・ALT・γ-GT」 の表記を探すと変更点を確認しやすくなります。
2027年の健康診断結果票で見る場所
健診機関によって結果票のレイアウトは異なります。 「○行目」と覚えるのではなく、 項目名を探す方法 が確実です。
| 確認欄 | 表記例 | 意味 |
|---|---|---|
| 腎機能 | クレアチニン・Cr・eGFR | 2027年の新しい重要確認箇所 |
| 肝機能 | AST・ALT・γ-GT | 名称変更 |
| 胸部 | 胸部X線・胸部エックス線 | 引き続き実施 |
| 喀痰 | 喀痰検査 | 2027年4月から法定項目から削除 |
結果票を手元に置いてクリック
左に2026年型、右に2027年型の架空の結果票を配置し、 「クレアチニン追加」 「GOT→AST」 「GPT→ALT」 「γ-GTP→γ-GT」 を矢印で示してください。
実在する医療機関の結果票をそのまま転載せず、 オリジナル図解にしてください。
alt属性案: 2026年と2027年の会社健康診断結果票の変更点
クレアチニンが結果票にない人は状況を選ぶ
項目が見当たらなくても、 すぐに会社のミスと断定しないでください。
制度改正前の健診です
新しい法定項目としての適用は 2027年4月1日から です。
医師判断で省略された可能性があります
まず「Cr」「血清Cr」など別表記を確認し、 それでもなければ会社または健診機関へ確認してください。
健診種類と表記を確認して問い合わせ
「クレアチニン」「血清クレアチニン」「Cr」を確認し、 見当たらなければ 会社の健診担当または健診機関 に確認してください。
確認する順番を5ステップで見る
-
健診日を確認
2027年4月1日以降か確認します。
-
健診の種類を確認
定期健康診断か雇入時健康診断かを確認します。
-
別表記を探す
「血清クレアチニン」「クレアチニン」「Cr」を探します。
-
定期健診なら年齢を確認
40歳未満では医師判断による省略可能性があります。
-
分からなければ担当者へ確認
結果票の様式だけで違法・検査漏れと判断しません。
会社・健診機関への確認例
2027年度の健康診断結果について確認したいです。
血清クレアチニン検査は今回の健康診断に含まれていますか?
含まれている場合、結果票ではどの項目名で確認できますか?
省略されている場合は、どのような理由によるものか確認できますか?
結果に異常所見があったらどうする?
健康診断の数値は、 数字だけを見て病名を判断するものではありません。
結果票を保管し、次回との変化を確認
判定欄や健診機関から特別な指示がない場合でも、 結果票は保管しておくと翌年との比較に役立ちます。
受診勧奨を優先してください
要受診・要精密検査などの指示がある場合は放置しない ことが大切です。
健診結果票を持参し、 指示された医療機関や診療科について健診機関へ確認してください。
健診機関や医師へ判定内容を確認
クレアチニンやeGFRなど 単独の数値だけで自己診断しない ようにしてください。
この記事では医学的な診断は行いません
クレアチニンやeGFRの評価は、 年齢、性別、筋肉量、尿検査、既往歴などとも関係します。
「数値が○なら病気」と自己判断せず、結果票の判定や医師の説明を優先 してください。
2027年の健康診断で会社員が確認すること
制度の細かな条文まで覚える必要はありません。 健診前後に次の項目だけ確認すれば十分です。
クリック式・最終チェックリスト
3つだけ覚えるならこれ
①クレアチニン追加
②喀痰検査が法定項目から削除
③GOT・GPT・γ-GTPの名前が変わる
そして結果票では、 Cr・eGFRと判定欄 をセットで確認してください。
2027年の健康診断改正で間違えやすいこと
| よくある誤解 | 正しい見方 |
|---|---|
| 2027年から全員が同じ検査 | 定期健診では年齢や医師判断による省略規定があります。 |
| 40歳未満はクレアチニンを受けない | 医師が必要でないと認めた場合に省略可能 です。 |
| 喀痰検査廃止=胸部X線も廃止 | 胸部エックス線検査は継続 します。 |
| AST・ALTが新しい検査として追加 | GOT・GPTなどからの名称変更です。 |
| クレアチニンが高ければ腎臓病確定 | 数値だけで自己診断しません。 |
| 結果票にない=会社が違法 | 健診日・種類・年齢・表記・省略理由を先に確認します。 |
2027年の会社健康診断でよくある質問
会社の健康診断はいつから変わりますか?
2027年4月1日から です。 改正省令・告示は2026年4月28日に公布されています。
クレアチニン検査は全員必ず受けますか?
定期健康診断では一律ではありません。 40歳未満では、 医師が必要でないと認める場合に省略できる 基準があります。
35歳でもクレアチニンを省略する場合がありますか?
血清クレアチニンについて厚生労働省資料では 「40歳未満」を医師判断による省略対象として整理しています。
他の一部血液検査にある 「40歳未満(35歳を除く)」という基準と混同しないよう注意してください。
胸部レントゲンもなくなりますか?
いいえ。 胸部エックス線検査は引き続き一般健康診断に残ります。
喀痰検査は今後一切受けられなくなりますか?
いいえ。 今回は一般健康診断の法定項目から削除される変更です。 医療上必要な検査までなくなるわけではありません。
GOTとASTは別の検査ですか?
今回の改正ではGOTからASTへ名称変更されます。 GPTはALT、γ-GTPはγ-GTへ変更されます。
すでに結果票にクレアチニンがあります
会社・健診機関によっては、 2027年より前から任意項目などとして検査しているケースがあります。
今回の大きな違いは、 一般健康診断の法定項目として追加されること です。
クレアチニンの数値が悪かったらどうすればいいですか?
数値だけで病気を自己判断しないでください。
健診結果票の判定・所見・受診勧奨を確認し、 要受診・要精密検査などの案内があれば、 医師・健診機関の案内に従ってください。
まとめ|2027年は健診結果票の腎機能欄を新しく確認
最後に確認
- 2027年4月1日から一般健康診断の項目が一部変更
- 血清クレアチニン検査が追加
- 結果票ではCr・eGFRを確認
- 喀痰検査は法定項目から削除
- 胸部エックス線検査は継続
- GOT→AST、GPT→ALT、γ-GTP→γ-GTへ名称変更
- 定期健診の40歳未満は医師判断でクレアチニンを省略できる場合あり
- 検査値だけで自己診断せず、判定・受診勧奨を確認
2027年の健康診断で覚えることは多くありません。
「クレアチニン追加」、 「喀痰検査削除」、 「肝機能検査の名称変更」 の3点を押さえておけば、 新しい結果票でも迷いにくくなります。
特に2027年4月以降は、 腎機能欄のクレアチニン・Cr・eGFR を新しい確認ポイントとして覚えておきましょう。
参考資料・公式情報
記事作成時に確認した一次資料を表示する
- 労働安全衛生規則等の一部を改正する省令の施行等について 厚生労働省/2026年4月28日。 施行日、血清クレアチニン追加、喀痰検査削除、 省略基準などを確認。
- 労働安全衛生法に基づく「健康診断を実施しましょう」 厚生労働省/2027年4月1日適用の一般健康診断項目、 胸部エックス線継続、クレアチニン追加を確認。
- 労働安全衛生規則等に基づく「健康診断項目の改正」について 岡山労働局/血清クレアチニン検査追加、 喀痰検査削除、肝機能酵素名変更を確認。
- 定期健康診断等の診断項目の取扱いが一部変更になります 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署/ 40歳未満の血清クレアチニン省略基準を確認。
- 労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会報告書 厚生労働省/検査項目見直しの背景・検討経緯を確認。
- 腎臓検診でわかること 日本腎臓学会/クレアチニンとeGFRの基本的な考え方を確認。
一次情報の最終確認日:2026年8月13日
医療情報について
本記事は、 厚生労働省・労働局などが2026年8月13日時点で公開している資料をもとに、 2027年4月施行の制度変更を一般向けに整理しています。
健康診断の数値だけから病気を自己判断しないでください。 個別の健診結果については、 健診機関・医師・産業医などへ確認してください。


