【2026年物流法改正】宅配便はどう変わる?中継輸送で送料・配達日数は?
情報確認日:2026年9月11日
2026年の物流法改正で大きく進められるのは、 長距離輸送を途中で複数のドライバーなどにつなぐ「中継輸送」 です。
ただし、 法改正=宅配便の送料が全国一律に値上げされる、という制度ではありません。 改正の中心は、 長距離輸送を一人のドライバーだけに頼らない仕組みを整えること です。 中継拠点の整備や事業者同士の連携を進め、 将来も荷物を運び続けられる物流網を作ること が狙いです。
ここだけ読めば分かる要点
- 2026年改正の大きなテーマは、トラックの「中継輸送」の制度化・支援強化です
- 宅配便の送料を法律が全国一律に決める制度ではありません
- 国・自治体・運送事業者・荷主・倉庫業者などの連携を促します
- 中継輸送実施計画の認定制度が設けられます
- 認定計画には、許可・届出等の特例や資金面の支援があります
- 配達日数、時間指定、置き配が全国一律に変わる法律ではありません
- 2026年9月11日時点では、中継輸送の基本方針案についてパブリックコメント中です
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まず自分の立場を選ぶ|今回の改正で見るべき場所が変わる
「荷物を受け取る人」と「大量に発送する企業」では、 今回の改正で確認すべきポイントが異なります。
一般利用者は「送料が即値上げ」と考えなくてOK
今回の改正だけで、宅配便料金が全国一律に上がるわけではありません。 料金・配達日数・時間指定は、 利用する宅配会社の公式発表 を確認します。
EC事業者は配送日数・集荷締切・運賃を確認
商品ページの「翌日配送」表示と実際の物流条件が一致しているか を定期的に確認すると安心です。
荷主は中継輸送への協力が重要
改正法では、 荷主や倉庫業者などにも、中継輸送の円滑な実施へ協力する努力義務 が置かれます。
運送事業者は認定制度・施設要件を確認
複数の事業者が共同で 「貨物自動車中継輸送実施計画」 を作成し、国土交通大臣の認定を受ける制度が創設されます。
そもそも「中継輸送」とは?長距離を途中でバトンタッチする仕組み
中継輸送とは、長距離輸送の途中に中継地点を設け、 一人のドライバーが全行程を走り切らず、途中で輸送を引き継ぐ仕組み です。
中継輸送の一番大きな狙い
長距離運行を分担し、ドライバーが日帰り勤務しやすい輸送体制を作ること です。 人手不足の中でも、 輸送力そのものを維持する ことが重要になります。
トレーラー・トラクター交換方式
トレーラー部分はそのままにして、 けん引するトラクター部分を交換する方式 です。 貨物を積み替えずに済みやすいのが特徴です。
貨物積み替え方式
一方の車両から別の車両へ 荷物そのものを積み替える方式 です。 荷役時間をいかに短くするかがポイントになります。
ドライバー交代方式
中継地点で ドライバーだけが交代し、車両を引き継ぐ方式 です。 車両を継続して走らせながら、人の長距離拘束を短くできます。
荷物の輸送距離を選ぶ|中継輸送との関係度をチェック
中継輸送は、特に長距離幹線輸送で効果が期待される仕組みです。
近距離配送は中継輸送の影響が比較的小さい可能性
今回の制度が特に想定しているのは 長距離の幹線輸送 です。
路線によって中継輸送が使われる可能性があります
運行距離や拠点配置によっては、 途中での車両・貨物・ドライバー引き継ぎ が選択される可能性があります。
中継輸送と最も関係しやすい区間です
長距離運行を一人で往復する負担を減らすこと が制度の重要な狙いです。
一般利用者は配送会社の表示だけ確認すればOK
宅配便利用者が中継輸送の経路を調べる必要はありません。 発送時の料金・到着予定日 を確認してください。
なぜ今、中継輸送なのか|背景はドライバー不足と長距離輸送
日本の物流では、 トラックドライバー不足と長時間拘束への対応 が大きな課題です。
2024年4月からトラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用され、 荷待ち削減だけではなく、 長距離運行そのものをどう分割するか が重要になっています。
長時間運転を減らす
一人で全区間を担当せず、 途中で担当を交代 します。
日帰り勤務を増やす
宿泊を伴う長距離勤務を減らし、 働きやすい勤務体系 を作ります。
輸送力を維持する
ドライバーが減っても、 必要な物資を運び続けられる仕組み を目指します。
帰り荷を確保しやすくする
拠点で荷物をつなぐことで、 空車回送を減らす効果 も期待されます。
「2030年に荷物の34%が届かない」という意味ではありません
国土交通省は、対策を講じない場合には2030年度に 輸送力が約34%不足する可能性 があるとの試算を示してきました。 これは将来の輸送力不足に備える必要性を示した試算であり、 荷物の34%が必ず未配達になるという意味ではありません。
2026年物流法改正で具体的に何が変わる?5つのポイント
正式な法律名は 「物資の流通の効率化に関する法律」 です。 今回の改正では、中継輸送について専用の制度が設けられます。
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国が中継輸送の基本方針を作る
中継輸送の意義・目標・実施方法・関係者の連携 などを定めます。
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国・自治体・運送会社などの役割を明記
情報提供、助言、協力、事業者間の連携などを制度上明確にします。
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荷主・倉庫業者にも協力を求める
業務に支障のない範囲で中継輸送へ協力する努力義務 が置かれます。
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中継輸送実施計画の認定制度を創設
複数の事業者などが共同で計画を作成し、 国土交通大臣の認定 を受けます。
-
認定計画を支える特例・資金支援
一定の許可・届出等に関する特例や、 出資・貸付けによる支援 が制度化されます。
改正前と2026年改正後を表で比較する
| 項目 | これまで | 2026年改正 |
|---|---|---|
| 中継輸送 | 既存制度でも実施可能 | 法律に専用制度を置いて促進 |
| 基本方針 | 専用の法定方針なし | 国土交通大臣が策定 |
| 関係者 | 個別取組中心 | 国・自治体・事業者・荷主等の役割を明記 |
| 計画認定 | 今回の専用制度なし | 中継輸送実施計画の認定制度 |
| 支援 | 個別支援 | 特例・出資・貸付け等で後押し |
「中継拠点」はただの駐車場ではない|法律上の施設イメージ
改正法では、 車両の停留、貨物の一時保管、ドライバーの休憩、荷役効率化などを行える中継施設 が想定されています。
道路アクセス
高速道路など、 物流を結節する道路の近く が想定されます。
貨物の受け渡し
車両の停留や、 必要に応じた貨物の一時保管 ができます。
休憩設備
ドライバーの疲労回復に配慮した設備 が想定されています。
入退場・荷役DX
車両管理や仕分けを効率化する 情報システム も重要です。
宅配便はどう変わる?送料・配達日数・サービスへの影響
一般利用者が特に気になる4項目を、クリックで切り替えられます。
送料は法律で一律に上がるわけではありません
今回の改正法に「宅配便料金を全国一律に○円上げる」という規定はありません。 実際の料金は各宅配会社の料金表・契約条件で決まります。
配達が一律に速くなる・遅くなる制度ではありません
中継輸送の主目的は輸送力維持とドライバー負担軽減 です。 到着日数は各社・路線・地域で異なります。
中長期では「運べなくなるリスク」を減らす狙い
中継輸送が広がれば、 限られたドライバーで長距離輸送を維持しやすくなる効果 が期待されます。
置き配・再配達のルールを直接変更する法律ではありません
今回の中心は 長距離幹線輸送 です。 玄関先の受取方法とは分けて考えます。
送料・配達への影響を表で確認する
| 気になる項目 | 直接変更 | 今後考えられる影響 |
|---|---|---|
| 宅配便送料 | 全国一律変更なし | 各社の経営判断で別途改定の可能性 |
| 配達日数 | 全国一律変更なし | 路線再編等により個別変更の可能性 |
| 時間指定 | 直接変更なし | 各社のサービス設計次第 |
| 置き配 | 直接変更なし | 再配達削減策とは別に進展する可能性 |
| 長距離輸送 | 制度面を強化 | 輸送力維持・負担軽減を期待 |
「中継すると必ず遅くなる」「効率化で送料が必ず安くなる」はどちらも断定できません
施設整備にはコストがかかる一方、運行効率の改善も期待されています。 実際の料金と配達スピードは、 宅配会社・路線・契約・地域 によって異なります。
今回の改正で「すぐには変わらないこと」
宅配便料金
全国一律の新料金を決める法律ではありません。
翌日配送
全国一律で廃止・拡大する規定ではありません。
置き配
置き配を全国一律で義務化する内容ではありません。
再配達
再配達を全国一律で有料化する内容ではありません。
いつから変わる?成立済み・案・未決定をクリックで整理
制度記事では、 「すでに決まったこと」と「まだ案の段階」を分けて読むこと が重要です。
法律は成立・公布済みです
- 2026年5月13日:参議院本会議で可決・成立
- 2026年5月20日:公布
- 法律番号:令和8年法律第21号
基本方針は2026年9月11日時点で案の段階
2026年8月27日から9月26日正午までパブリックコメント中 です。 公開資料では、 10月上旬公布・11月1日施行予定 とされています。
宅配便の新料金・全国共通の配達日数は未決定
今回の改正法は、 宅配料金表や全国共通の新配送日数を定める法律ではありません。
2026年の流れを時系列で確認する
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2026年3月6日
物流法改正案を閣議決定。
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2026年5月13日
参議院本会議で可決・成立。
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2026年5月20日
令和8年法律第21号として公布。
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2026年8月27日
中継輸送基本方針案のパブリックコメント開始。
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2026年9月26日正午
意見募集の締切予定。
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2026年10月上旬~11月
基本方針案資料では、 10月上旬公布・11月1日施行予定 とされています。
11月1日は「2026年9月11日時点の基本方針案資料」に記載された予定
公開後に正式な政令・省令・告示等が更新された場合は、最新の国土交通省発表を優先してください。
発送する立場を選ぶ|確認すべきポイントを切り替える
個人は発送時の料金・到着予定を確認すればOK
法改正に合わせて個人が申請する手続きはありません。
ECは商品ページの配送表示に注意
翌日配送・当日出荷などの表示が、実際の運送条件とずれていないか を確認します。
大量発送企業は運送会社との連携が重要
荷待ち、集荷時間、中継輸送、荷役方法、予約システム などを契約先と確認します。
宅配便の利用頻度を選ぶ|何をチェックすべき?
注文時の到着予定日だけ確認すれば十分
法改正のために特別な対応は必要ありません。
料金改定・配送日数の案内を時々確認
よく使う宅配会社の 料金改定・サービス変更のお知らせ を確認すると安心です。
宅配ボックス・置き配・まとめ受取も活用
再配達を減らせる受取方法を使うこと が、物流負担の軽減につながります。
宅配便で今困っていることを選ぶ|見るべき情報を絞り込む
法改正だけを原因と決めつけない
天候、繁忙期、交通事情、地域、集荷時刻などでも到着日は変わります。 追跡番号と宅配会社の配送状況を最初に確認 してください。
各宅配会社の料金改定履歴を確認
「2026年物流法改正で値上げした」とは限りません。 燃料費、人件費、設備投資など複数の要因があります。
宅配ボックス・置き配・受取日時指定を検討
自分が確実に受け取れる方法を選ぶこと が再配達削減につながります。
今は特別な対応をする必要はありません
利用時に最新の料金・到着予定を確認 すれば十分です。
○×クイズで「物流法改正」の勘違いを確認する
選択すると答えが表示されます。
2026年改正で、宅配便料金が全国一律に値上げされる。○か×か?
中継輸送になると、荷物は必ず遅くなる。○か×か?
中継輸送は2026年に初めて始まる仕組みである。○か×か?
中継拠点は必ず高速道路のサービスエリアになる。○か×か?
宅配便を使う私たちが今できること
到着予定日を確認
過去の経験ではなく、注文時の最新表示 を確認します。
受け取れる日時を選ぶ
確実に在宅できる時間帯 を指定します。
宅配ボックス・置き配
商品と補償条件を確認したうえで、 再配達を減らせる受取方法 を使います。
余裕を持って注文
必要日が決まっている荷物は、 直前注文を避ける と安心です。
一般利用者の最終結論
2026年物流法改正は「明日から宅配便の使い方が変わる制度」ではありません。 長距離輸送を複数のドライバーなどでつなぎ、 将来も荷物を運び続けられる体制を作るための制度 と考えると分かりやすいでしょう。
2024年・2025年の物流改革と2026年改正は何が違う?
| 時期 | 主な内容 | キーワード |
|---|---|---|
| 2024年 | 時間外労働の上限規制適用 | 2024年問題 |
| 2025年度 | 物流効率化の努力義務 | 荷待ち・荷役・積載効率 |
| 2026年4月 | 一定規模以上の特定事業者に計画・報告等 | 特定荷主・特定物流事業者 |
| 2026年新改正 | 中継輸送の基本方針・認定・施設支援 | 中継輸送・中継拠点 |
2026年4月施行分と今回の中継輸送改正は別の段階です
2026年4月からの特定事業者義務と、2026年5月公布の中継輸送改正を混同しないこと が重要です。
2026年物流法改正と中継輸送でよくある質問
物流法改正で宅配便の送料は上がりますか?
法律によって全国一律に値上げされるわけではありません。 実際の送料は各宅配会社の料金表・契約条件を確認します。
中継輸送になると荷物の到着は遅くなりますか?
一律に遅くなるとは言えません。 路線・拠点配置・運行方法・荷量 などで変わります。
中継輸送は2026年に初めて始まりますか?
いいえ。 中継輸送そのものは以前から実施可能 です。 2026年改正では制度面をさらに整備します。
トラックを途中で乗り換えるのですか?
方法は一つではありません。 ドライバー交代、貨物積み替え、トラクター交換 などがあります。
置き配が義務化されますか?
今回の中継輸送改正は、置き配を全国一律で義務化する内容ではありません。
再配達は有料になりますか?
今回の法律に、 再配達を全国一律で有料化する規定はありません。
2026年11月1日から宅配便のルールが一斉に変わりますか?
いいえ。 11月1日予定は中継輸送の基本方針案に関する施行予定であり、宅配料金や配達日数の全国一斉変更日ではありません。
最後にクリックして確認|この記事の重要ポイント
最終結論
2026年物流法改正で大きく変わるのは、宅配便の受け取り方ではなく「長距離物流の裏側」です。
中継拠点でドライバー・車両・貨物をつなぐことで、 一人のドライバーに長距離運行を集中させる働き方を減らし、 将来も必要な荷物を運べる体制を作ること が狙いです。
一方、 送料・翌日配送・時間指定・置き配などは、この法律だけで全国一律に変更されるものではありません。 利用時点の宅配会社の公式情報を確認しましょう。
参考資料・公式情報
この記事で確認した一次資料を表示する
- 「物資の流通の効率化に関する法律の一部を改正する法律案」を閣議決定 国土交通省/中継輸送を推進する背景、制度概要を確認/確認日:2026年9月11日
- 第221回国会「物資の流通の効率化に関する法律の一部を改正する法律案」審議経過 衆議院/成立経過、2026年5月20日公布、法律第21号を確認/確認日:2026年9月11日
- 物資の流通の効率化に関する法律の一部を改正する法律案 衆議院/中継輸送施設、関係者の責務、基本方針、計画認定、各種特例を確認/確認日:2026年9月11日
- 貨物自動車相互間の中継輸送の実施に関する基本的な方針(案) e-Gov/2026年8月27日公示、9月26日正午締切を確認/確認日:2026年9月11日
- 貨物自動車相互間の中継輸送の実施に関する基本的な方針(案)概要 国土交通省/2026年10月上旬公布・11月1日施行予定を確認/確認日:2026年9月11日
- 金子国土交通大臣会見要旨(2026年3月6日) 国土交通省/関西―関東間を例とした中継輸送、日帰り勤務、帰り荷の効率化を確認/確認日:2026年9月11日
- 中継輸送に関するQ&A 国土交通省/中継輸送が以前から実施可能であることを確認/確認日:2026年9月11日
- 物流効率化法について 国土交通省/2025年度・2026年度施行分との違いを確認/確認日:2026年9月11日
公開後も確認したい情報
この記事は2026年9月11日時点の公式資料をもとに整理しています。 基本方針の最終告示、省令、認定制度の申請方法、施行日等が更新された場合は最新の国土交通省情報を優先してください。

