病気で働けなくなったらやること|休職・傷病手当金・生活費【2026年】

情報確認日:/日本国内の制度

まず、療養と生活を守る準備から

病気で働けなくなったら、「受診・療養 → 会社への連絡 → 休職と給与の確認 → 傷病手当金の申請 → 生活費と支払いの調整」の順に進めましょう。

会社の健康保険に本人として加入している人は、条件を満たすと傷病手当金の対象になります。退職を決める前に、休職制度と退職後の給付条件を確認してください。

「給料が止まったらどう暮らす?」「会社には何を出す?」という疑問を、手続きの順番で整理します。主に会社員・パート・派遣社員などを対象に、自営業や退職済みの人の相談先も紹介します。

傷病手当金の根拠:協会けんぽの制度案内。共済組合・健康保険組合などの個別の扱いは加入先で確認してください。

支給対象となる時期連続3日の待期後4日目以降。仕事ができないなどの条件が必要です。
1日分の計算の基本標準報酬を基に約2/3手取り給与の2/3ではありません。給与があると調整されます。
同じ傷病の支給期間通算1年6か月会社で休職できる期間とは別です。

ここだけ読めば分かる要点

  • まず受診し、仕事の内容と働けない状況を医師へ伝えます。
  • 会社へ連絡し、有給・病気休暇・欠勤・休職の扱いを確認します。
  • 傷病手当金は、会社の休職承認だけで自動的に支給されるものではありません。
  • 仕事や通勤が原因と思われる場合は、労災の相談も必要です。
  • 無給でも、在職中の健康保険・厚生年金の保険料は原則残ります。
  • 傷病手当金の入金前に必要な生活費と、住民税などの支払いを確認します。
  • 生活費が足りないときは、自治体の生活相談窓口へ早めに相談します。
記事全体の目次を表示する
  1. まず加入保険と病気の原因を確認
  2. やることを順番に整理
  3. 受診・会社への連絡・休職
  4. 傷病手当金の条件・金額・期間
  5. 申請の流れ・入金・期限
  6. 休職中の保険料・税金・生活費
  7. 医療費が高い場合の手続き
  8. 生活費が足りない場合の相談先
  9. 退職後の給付と健康保険
  10. 療養が長期化した場合
  11. よくある質問
  12. 今日使えるチェックリスト
  13. 参考資料・公式情報

まず「加入している保険」と「病気の原因」を確認する

働き方の名称より、どの保険に誰の資格で加入しているかが重要です。パートや派遣でも、会社の健康保険の被保険者本人であれば傷病手当金の対象になり得ます。

あなたの状況に近いものを選んでください

最初に確認する窓口の案内です。受給できるかどうかを判定するものではありません。

会社の人事・総務と、加入する健康保険へ相談

有給や休職、給与の扱いを会社へ確認し、傷病手当金の条件と申請方法を保険者へ確認します。支給条件を読む →

加入先と自治体の生活相談窓口へ相談

協会けんぽの傷病手当金は被保険者本人の制度で、被扶養者には支給されません。国民健康保険などは加入先へ制度の有無を確認し、会社員向けの給付を前提に生活費を計画しないようにしましょう。生活費の相談先へ →

退職前の健康保険とハローワークへ相談

傷病手当金の継続給付に該当するかを以前の保険者へ確認します。すぐ働けない場合は、失業給付の受給期間延長も相談してください。退職後の確認事項へ →

労働基準監督署へ労災の相談

傷病手当金は業務外の病気やけがが対象です。仕事・通勤が原因と思われる場合は、労災保険の扱いを確認します。会社の説明だけで自己判断せず、経緯を整理して相談しましょう。

根拠:協会けんぽ「傷病手当金」のFAQ

今、どの段階ですか?

現在の段階を選ぶと、先に進めることを確認できます。

受診の見通しと欠勤の連絡から

勤務が難しいことを会社へ伝え、診断書の要否と連絡担当者を確認します。本人が連絡できないときは、家族などへ連絡を頼んでください。

会社へ伝える文例を読む →

休める期間と給与を確認

会社で休める期間と、傷病手当金の支給期間は別です。就業規則で終了日を確認し、保険者へ申請条件を相談します。

傷病手当金の条件を確認 →

申請の進み具合と支払いを確認

会社・医師の証明がそろっているか、保険者が受け付けているかを確認します。未承認の給付を、確定した入金として扱わないようにしましょう。

申請状況から次の行動を選ぶ →

給付と雇用の終了日を整理

退職前に継続給付の条件を確認します。療養が長期化している場合は、年金事務所への相談と復職の条件確認も並行して進めましょう。

退職前後の確認事項を読む →

病気で働けなくなったらやること|順番と相談先の早見表

体調が悪いときは、全部を一度に終わらせる必要はありません。まず受診と会社への連絡を済ませ、申請に必要な情報を少しずつそろえましょう。下の時期は準備の目安で、全国共通の申請期限ではありません。

最初の連絡から生活費の相談まで
順番・時期やること相談先
1|最初に受診し、働けない状況と療養の見通しを相談主治医・医療機関
2|休むとき欠勤を連絡し、必要な診断書を確認上司・人事・総務
3|早めに有給・病気休暇・休職期間・給与を確認人事・就業規則
4|条件確認後傷病手当金の申請準備。仕事が原因なら労災も相談健康保険の保険者・労働基準監督署
5|無給になる前保険料・住民税の額と支払方法を確認給与担当・自治体
6|入金を待つ間生活費を見積もり、不足するなら支援を相談自治体の生活相談窓口・病院の相談室
7|退職を考えたら継続給付・健康保険・年金・失業給付の扱いを確認保険者・年金事務所・ハローワーク

STEP1|受診し、会社へ「働けない状況」を連絡する

医師には病状に加えて、仕事内容、通勤、勤務時間、どの作業が難しいかを伝えます。診断書が必要なら、会社指定の様式や必要な記載事項を先に確認すると、取り直しを減らせます。診断書などの文書料は医療機関へ確認してください。

緊急の医療対応が必要な場合は、手続きより受診・救急対応を優先します。本人が連絡できないときは、家族などから会社へ事情を伝えてもらいましょう。

会社へ伝える文例

病気のため勤務が難しく、医師へ療養について相談しています。欠勤・有給・休職の手続き、必要な診断書、給与と社会保険料の扱いを教えてください。傷病手当金の申請に必要な担当窓口も確認したいです。

休職制度は会社ごとに違う

休職は、雇用関係を維持しながら一定期間仕事を休む扱いです。休職できる期間や復職の条件は、会社の就業規則などで確認します。全国一律に「1年6か月休める」という制度ではありません。

  • 対象者:勤続期間、雇用形態、試用期間中の扱い
  • 休む期間:開始日、終了日、延長の可否
  • お金:給与、手当、賞与、保険料の徴収方法
  • 連絡:定期報告、診断書の更新、連絡担当者
  • 復職・満了:復職判定、勤務の調整、休職期間が満了した場合の扱い
会社への連絡前に、確認項目を開く
  • 今の勤務が難しいことと、次の受診予定
  • 欠勤・有給・休職の申請先
  • 診断書の様式、提出日、更新の要否
  • 休職の終了日と、延長・復職の条件
  • 給与・保険料・住民税の額と支払方法
  • 傷病手当金の会社証明を頼む担当者

分からない項目は空欄のまま、担当者へ確認して構いません。

「休職」と「傷病手当金」は別々に確認

会社の休職期間が終わる時期と、傷病手当金の支給期間が終わる時期は一致するとは限りません。両方の日付を記録してください。

根拠:厚生労働省「モデル就業規則」第9条の解説(PDF・16ページ)。掲載例がそのまま自分の会社の規定になるわけではありません。

STEP2|傷病手当金の条件・金額・支給期間を確認する

傷病手当金は、病気やけがで働けず、十分な給与を受け取れない被保険者本人の生活を支える健康保険の給付です。会社から支払われる給与ではありません。

傷病手当金の4つの条件

  1. 業務外の病気やけがで療養していること。入院に限らず、自宅療養も対象になり得ます。
  2. 仕事ができないこと。医師の意見や本人の仕事内容などを踏まえ、保険者が判断します。
  3. 連続する3日間の待期を満たし、4日目以降も仕事ができないこと。
  4. 休んだ期間の給与が支払われていないこと。給与が支給日額より少ない場合は差額の対象になります。

病名だけで支給が決まるものではありません。心の病気で勤務が難しい場合も、仕事内容や療養の状況を医師と保険者へ伝えて確認します。

休んでいる間の給与は、どうなっていますか?

待期の数え方と、待期後の給与調整を分けて確認します。ここでは受給可否や金額を確定しません。

待期と支給額を別々に確認

療養のために休んでいれば、有給の日も待期に含まれます。待期後に給与がある日は、支給日額以上なら支給されず、少ない場合は差額の対象になります。

給与の内容を会社と保険者へ伝える

会社の証明で給与の支払いを確認し、傷病手当金との調整を保険者に確認します。給与と給付を、両方満額受け取る前提にしないことが大切です。

ほかの条件と残る支払いを確認

無給だけで支給が決まるわけではありません。療養・労務不能・待期などの条件も確認し、会社へ保険料と住民税の支払いを聞いてください。

無給期間の支払いを読む →

連続3日の「待期」には有給・土日も含まれる

療養のために仕事を休んでいれば、有給休暇や土日・祝日なども待期に含まれます。連続していることが必要で、間に出勤した場合は単純に休んだ日数を足せません。

金曜日から月曜日まで療養し、仕事ができない場合の例
休みの扱い給付上の扱い
金曜日病気で有給休暇待期1日目
土曜日公休日・療養待期2日目
日曜日公休日・療養待期3日目
月曜日病気で欠勤・無給他の条件も満たせば支給対象
待期3日を図で確認する
  1. 1日目待期・支給なし
  2. 2日目待期・支給なし
  3. 3日目待期・支給なし
  4. 4日目以降条件を満たす日が支給対象

上の例は連続して療養し、仕事ができない場合です。待期3日分は支給されません。4日目以降も、給与の支払いなどを確認します。

いくらもらえる?手取りではなく標準報酬月額で計算

1日当たりの基本の計算式

支給開始日以前12か月間の標準報酬月額の平均 ÷ 30 × 2/3

実際には所定の端数処理があります。加入期間が12か月未満の場合は別の比較計算となるため、加入先で確認してください。

標準報酬月額は、社会保険で使う報酬の区分です。給与明細の手取り額とは異なります。平均が30万円なら、日額は約6,667円、支給対象が30日なら約20万円が目安です。

これは給与調整などがない場合の例です。休んだ日数、給与の支払い、加入期間などで変わります。給付見込み額の全額を、そのまま生活費に使えるとは限りません。保険料や住民税などを別に見積もりましょう。

支給は同じ傷病について通算1年6か月

支給を開始した日から、同じ傷病について通算1年6か月が支給期間です。途中で働いて支給されない期間がある場合も、暦の経過だけで判断せず、残りの支給可能期間を保険者へ確認してください。

根拠:協会けんぽ「傷病手当金」傷病手当金のFAQ

STEP3|傷病手当金を申請する|必要書類・入金・期限

会社に休職届を出すだけでは、傷病手当金の申請は完了しません。加入先の最新の申請書・記入例を使いましょう。

  1. 申請する期間を決める。協会けんぽでは、給与の締め日に合わせた1か月単位の申請を勧めています。
  2. 本人が必要事項を記入する。資格情報、振込口座、申請期間などを確認します。
  3. 会社に証明を依頼する。勤務状況と給与支払いの内容を確認してもらいます。
  4. 医師に療養状況の証明を依頼する。会社提出用の診断書とは別の記入欄です。
  5. 必要な添付書類をそろえて提出する。協会けんぽでは電子申請、紙の場合は加入支部への郵送が案内されています。

全員が同じ添付書類になるわけではありません

加入先・勤務先の変更、年金の受給、交通事故などの事情で追加書類が必要になる場合があります。申請書の案内に沿って準備してください。会社の診断書と、傷病手当金申請書の医師の証明は用途が違います。

傷病手当金の申請は、どこまで進んでいますか?

つまずいている段階を選ぶと、確認先と次の行動を表示します。

加入先の様式と申請期間を確認

会社の担当者に加入する保険者を確認し、最新の申請書と記入例を入手します。給与の締め日に合わせるか、申請期間の区切りも相談してください。

未記入の欄と依頼先を確認

勤務・給与の証明は会社、療養の証明は医師へ依頼します。会社用の診断書だけでは、傷病手当金の申請は完了しません。

受付と不備の連絡を確認

保険者に受付状況と追加確認の有無を問い合わせます。休み始めた日や、会社に書類を渡した日が、そのまま保険者の受付日になるとは限りません。

対象の日付を整理して早めに相談

仕事ができなかった各日の翌日から2年の時効があります。未申請の期間を書き出し、加入先へすぐ相談してください。

入金はいつ?休み始めた直後には振り込まれない

申請期間の経過、会社・医師の証明、提出、審査という段階があります。協会けんぽは審査で支払い可能となった場合、受付から10営業日以内の支払いを案内しています。

この日数は「休み始めた日から」ではありません。証明を集める日数や、不備の確認が必要な場合も考え、最初の入金までの生活費を別に確保しましょう。処理状況は加入先で確認してください。

申請を忘れた場合は?日ごとに2年の時効がある

協会けんぽの案内では、傷病手当金の時効は、仕事ができなかった各日の翌日から2年です。退職日や休職終了日から一括で2年ではありません。古い期間がある場合は、すぐ加入先へ相談してください。

協会けんぽ加入者の申請書はこちら

記入例・添付書類・提出先をまとめて確認できます。

公式の申請書・記入例を確認する

健康保険組合や共済組合の加入者は、自分の加入先の様式を使用してください。

根拠:協会けんぽ「健康保険傷病手当金支給申請書」申請サイクル等のFAQ

STEP4|休職中の社会保険料・住民税・生活費を確認する

給料が減っても、毎月の支払いが同じタイミングで減るとは限りません。「受け取れる額」「支払う額」「入金と支払日のずれ」を分けて確認します。

病気で無給でも、社会保険料は原則必要

在職して健康保険・厚生年金の資格が続く場合、病気休職で無給になったことだけを理由に、保険料が自動で免除されるわけではありません。保険料は標準報酬月額などを基に計算されるため、無給でも本人負担が残ります。

給与から引けない場合の徴収方法は会社へ確認します。会社がいったん立て替えるのか、毎月振り込むのか、復職後に精算するのかなど、月額と支払期限を具体的に確認してください。

保険料計算の根拠:日本年金機構「保険料の計算方法について」。本人分の支払方法・金額は会社の担当者に確認してください。

傷病手当金は非課税でも、すでに課税された住民税は残る

健康保険の傷病手当金は非課税で、所得税はかかりません。ただし、前年の所得を基に課税される住民税などが、給付を受けたことで自動的になくなるわけではありません。給与天引きができない期間の納め方を、会社と自治体へ確認します。

支払いが難しい場合は、自治体の納税相談窓口へ相談してください。減免や猶予などの利用可否は、制度の条件と個別事情によります。

給付の非課税の根拠:国税庁「傷病手当金」を受け取った場合

今、一番困っている支払いはどれですか?

当てはまる項目は一つずつ切り替えて確認できます。相談だけで免除や支援が決まるわけではありません。

会社と自治体へ金額・期限を確認

給与から引けない保険料は会社へ、住民税の納め方は会社と自治体へ確認します。納付が難しいときは、支払期限を伝えて相談してください。

契約先と自治体へ早めに相談

支払日より前に管理会社や金融機関へ連絡し、自治体の自立相談支援機関にも相談します。住居確保給付金などの利用可否は、収入・資産・療養状況を含めて確認します。

生活費の相談先を読む →

窓口負担の軽減と保険外費用を確認

病院と保険者へ、高額療養費や限度額の適用を確認します。差額ベッド代や食事負担などは、保険診療分と分けて見積もってください。

医療費の手続きを読む →

給付の入金を待たず相談

生活を維持できない場合は、申請結果を待たず福祉事務所などへ相談してください。手元のお金、次の支払日、医療の状況を伝えます。

生活相談の文例を読む →

生活費は「今月」と「入金まで」で見積もる

給付とは別に必要な支払いを確認
項目確認すること相談先
健康保険・厚生年金本人負担額、支払日、無給期間の徴収方法会社の給与担当
住民税残額、給与天引きの継続可否、納付書の扱い会社・自治体
医療費窓口負担、食事代、保険外の費用病院・保険者
家賃・ローン引落日、残高、支払いが難しい場合の相談管理会社・金融機関
食費・光熱費・通信療養に必要な月額と、見直せる固定費家族・契約先

生活費の整理に使う式

入金までに必要な支払い − 使える預貯金・確定した収入 = 当面の不足額

未承認の給付は、入金が確定したお金と分けて記録してください。不足が分かった段階で相談すると、支払日より前に対応を検討できます。

STEP5|医療費が高いときは、高額療養費と窓口負担の軽減を確認

傷病手当金が休んでいる間の生活を支えるのに対し、高額療養費は医療費の自己負担を軽減する制度です。目的と手続きが違います。

  • 支払い前:オンライン資格確認に対応した医療機関などで、マイナ保険証による限度額の適用を確認します。
  • マイナ保険証を使えない場合:限度額適用認定証などが必要か、加入先へ確認します。
  • すでに払った場合:高額療養費の払い戻しや、複数の医療機関分の合算について確認します。

医療費の支払いは、どの段階ですか?

支払い前と支払い後で、最初に確認する手続きが変わります。

窓口での限度額適用を確認

オンライン資格確認に対応した医療機関などで、マイナ保険証による限度額の適用を確認します。病院には保険外の費用も聞いてください。

認定証などの必要書類を確認

加入先へ限度額適用認定証などが必要かを確認し、病院の窓口にも必要な提示書類を聞いてください。

払い戻しの申請を確認

領収書などを整理し、保険者へ高額療養費の申請を相談します。複数の医療機関分がある場合は、合算できるかも確認してください。

限度額は年齢・所得区分などで異なります。診療月に適用される基準を確認してください。ここでは一律の上限額は示しません。

入院費が全部、上限内になるわけではありません

差額ベッド代などの保険外負担、入院時の食事負担は高額療養費の対象外です。病院には保険診療分と、それ以外の費用を分けて確認しましょう。

根拠:協会けんぽ「高額療養費」窓口負担の軽減に関するFAQ

生活費が足りない・傷病手当金を受けられないときの相談先

自営業、家族の扶養に入っている人、給付の入金を待っている人などは、給付の申請と並行して、生活費の相談を進めましょう。

自治体の自立相談支援機関へ相談する

生活困窮者自立支援制度では、生活や仕事の困りごとに応じて支援を検討します。自治体へ「病気で働けず、生活費や家賃に困っている」と伝え、自立相談支援機関の窓口を確認してください。

住居確保給付金などには収入・資産や活動などの条件があります。働けない人が全員受けられるとは限りません。現在の療養状況も含め、利用可能な支援を相談します。

食費・住まい・受診を維持できない場合は福祉事務所へ

日々の生活を維持できない場合は、自治体の福祉事務所などへ生活保護についても相談してください。借入れを増やす前に、世帯の収入・資産と医療の状況を伝え、公的支援の利用を検討します。

病院の相談室で、医療費と生活の困りごとを伝える

入院中や通院先に相談室がある場合は、医療ソーシャルワーカーなどへ相談できます。「退院後の生活費」「申請を手伝ってくれる家族がいない」といった事情も伝え、制度や地域の窓口への案内を依頼しましょう。

生活相談で伝える内容

病気で働けず、給与が止まっています。傷病手当金は申請中/対象か未確認です。現在使えるお金は○円、家賃など次の支払いは○日です。療養を続けながら利用できる支援を相談したいです。

制度の根拠:厚生労働省「生活困窮者自立支援制度」生活保護制度・相談窓口

退職を考えたら確認すること|傷病手当金・失業給付・健康保険

療養が必要なときに退職するかどうかは、病状・会社の制度・生活費で判断が変わります。退職後も給付が続くと思い込まず、退職日を決める前に加入先へ確認してください。

退職後の傷病手当金は「継続給付」の条件がある

協会けんぽでは、主に次の条件を確認します。

  • 退職日までに、対象となる健康保険の被保険者期間が継続して1年以上あること。国民健康保険・任意継続・共済組合の期間などは、この要件に含まれません。
  • 資格喪失時に傷病手当金を受けているか、受けられる条件を満たしていること。

退職日の出勤は、退職後の給付に影響します

退職日に出勤すると、資格喪失後の継続給付の条件を満たしません。退職日の勤務・有給・欠勤の予定を、実際の療養状況と合わせて保険者へ事前に伝え、確認してください。

任意継続に加入したことだけで、新たな傷病手当金の権利が生まれるわけではありません。また、継続給付では、一度働ける状態になった後に再び働けなくなっても支給されません。残りの期間、給与や年金との調整も加入先で確認します。

根拠:協会けんぽFAQ「退職後の期間の申請」資格喪失後の継続給付の案内

すぐ働けない場合、失業給付は受給期間延長を相談

雇用保険の基本手当、いわゆる失業給付は、働く意思と能力があり、求職していることが必要です。病気で、すぐ就職できない期間は基本手当を受けられません。

病気などで連続30日以上働けない場合は、受給期間を延長できることがあります。これは受け取れる日数を増やす制度ではなく、受給できる期限を延ばす手続きです。原則早めに、住所地を管轄するハローワークへ相談してください。

根拠:ハローワーク「基本手当について」

退職後の健康保険と年金も切り替える

健康保険は、任意継続・国民健康保険・家族の被扶養者になる方法などを比較します。傷病手当金の継続給付と、退職後に加入する医療保険の手続きは別です。

協会けんぽの任意継続は、退職前に継続2か月以上の加入などの条件があり、資格喪失日から20日以内の申出が必要です。郵送は期間内の到着が必要で、20日目が土日・祝日の場合は翌営業日と案内されています。

家族の健康保険の扶養を希望する場合は、傷病手当金の受給額も伝えて認定条件を確認します。国民年金への切り替えが必要な場合は、自治体や年金事務所へ確認し、納付が難しければ免除・猶予も相談してください。

根拠:協会けんぽ「任意継続の加入条件」日本年金機構「保険料免除・納付猶予」

退職前の確認項目をまとめて開く
  • 退職前の健康保険の加入期間と、継続給付の条件
  • 退職日の勤務・有給・欠勤の予定と、実際の療養状況
  • 傷病手当金の未申請期間と、残りの支給可能期間
  • 退職後の医療保険の選択と、申出期限
  • 年金の切り替えと、納付が難しい場合の相談先
  • すぐ働けない場合の、失業給付の受給期間延長

退職日を決める前に、会社と保険者へ具体的な日付を伝えて確認してください。

療養が長期化したら|障害年金と復職の相談を進める

病気やけがで生活・仕事に制限が続く場合は、障害年金の対象になる可能性があります。初診日、当時の加入制度、年金の納付状況、障害の状態などで判断されます。

傷病手当金が終われば自動的に障害年金へ切り替わるわけではありません。給付終了の直前まで待たず、年金事務所で請求条件と必要書類を相談しましょう。初めて受診した日と医療機関が分かる資料も整理します。

障害厚生年金などを受ける場合は、傷病手当金との調整が必要になることがあります。年金の申請や支給決定を、傷病手当金の保険者にも伝えて確認してください。

復職を考える場合は、主治医と会社へ、現在できる仕事・難しい仕事・必要な配慮を伝えます。休職終了日を意識しながら、復職判定や勤務時間の調整を相談してください。

根拠:日本年金機構「障害年金」協会けんぽの年金受給者向け添付書類案内

病気で働けなくなったときのよくある質問

パート・派遣社員でも傷病手当金をもらえますか?

会社の健康保険に被保険者本人として加入し、支給条件を満たせば対象になり得ます。雇用形態の名称だけでは判断できません。家族の被扶養者は協会けんぽの傷病手当金の対象外です。

休職制度がない会社では申請できませんか?

傷病手当金の条件は、会社の休職制度の有無とは別です。欠勤中でも健康保険の資格と給付条件を満たすか、加入先へ確認します。会社には欠勤の扱いと雇用継続の見通しを確認してください。

有給休暇中も傷病手当金をもらえますか?

有給の日も療養のため休んでいれば待期に含まれます。一方、待期後の支給額は給与と調整されます。支給日額以上の給与がある日は支給されず、少ない場合は差額の対象になります。

入院していなくても申請できますか?

自宅療養でも対象になり得ます。仕事ができないことなど、支給条件を満たす必要があります。

会社用の診断書を出せば申請は終わりますか?

終わりません。傷病手当金の申請では、本人の申請に加えて、会社や医師の証明などが必要です。加入先の申請書と記入例を確認してください。

傷病手当金から保険料は引かれますか?

在職中の本人負担の保険料は、傷病手当金の支給とは別に会社へ納める扱いを確認します。無給だから保険料も0円とは限りません。会社へ金額と徴収方法を聞いてください。

傷病手当金と失業給付を同時に受けられますか?

傷病手当金は仕事ができないこと、基本手当はすぐに就職できる能力があることなどが条件です。両方を受け取る前提で計画せず、療養状況を両方の窓口へ伝え、給付と受給期間延長の扱いを確認してください。

会社の休職期間も1年6か月ですか?

会社の休職期間は就業規則などによります。傷病手当金の通算1年6か月とは別のため、双方の終了予定日を確認してください。

申請前に退職してしまいました。もう受け取れませんか?

退職前の対象期間や、退職後の継続給付の条件を満たすかによります。申請していないことだけで一律に判断せず、退職前の保険者へ相談してください。各日の時効にも注意が必要です。

今日やること|療養と生活のチェックリスト

体調に合わせて、一つずつ確認してください。チェック状態は保存されないため、必要なら印刷して使えます。

印刷・手帳への転記に使える確認メモ

会社の担当・連絡先
 
加入する健康保険
 
休み始めた日
 
有給・給与の予定
 
休職の終了予定日
 
給付の開始・残期間
 
申請期間・提出日
 
保険料・税金の支払日
 
当面の生活費の不足額
 
相談先・次の行動
 

まずは受診と会社への連絡から

病気で働けなくなったときは、療養の見通し、会社で休める期間、受け取れる給付、残る支払いを順番に確認しましょう。生活費が不足すると分かったら、申請結果を待つ間も自治体の相談窓口を利用してください。

参考資料・公式情報

以下の公式情報を2026年9月17日に確認しました。制度の条件と、会社独自の休職規定は分けて確認してください。

この記事の対象と個別確認が必要なこと

この記事は、病気で働けなくなったときの主な生活・雇用・社会保険の手続きを整理しています。個別の受給可否は保険者などが判断します。共済組合、健康保険組合、役員、75歳以上の人などは、加入制度に応じた確認が必要です。

会社の休職期間・給与・復職条件は勤務先へ、給付の資格と金額は加入先へ、医療上の判断は主治医へ確認してください。

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