【2026年人事院勧告】国家公務員の給料は3.51%増?ボーナス4.70月・転居手当を解説
情報確認日:2026年8月21日
2026年8月7日の人事院勧告では、国家公務員について 官民給与の較差15,056円・3.51%を解消する給与改定 と、 ボーナスを年間4.65月から4.70月へ引き上げること が勧告されました。
ただし、 「国家公務員なら全員の基本給が一律3.51%上がる」という意味ではありません。 行政職俸給表(一)の平均改定率は 3.3% で、級によって改定率が異なります。
また、ニュースで注目された 「転居に関する手当」は2027年4月実施として勧告 されており、2026年中に一律開始する制度ではありません。
「勧告」と「最終決定」は同じではありません
2026年8月21日時点では、 人事院が国会と内閣へ給与改定を勧告した段階 です。 実際の給与への反映には、政府・国会による必要な手続きがあります。
ニュースで見た数字をクリックすると意味が分かる
「3.51%」「15,056円」「4.70月」「転居手当」。 気になったものを選ぶと、 まず知るべき結論だけ を表示します。
3.51%は「全員の基本給の上昇率」ではありません
3.51%は、公務員給与と民間給与を比較して算定された 官民較差 です。 行政職俸給表(一)の平均改定率は 3.3% です。
15,056円も「全員の毎月の増額」ではありません
15,056円は官民較差の平均額です。 自分の増額は 俸給表・級・号俸・手当 によって変わります。
年間ボーナスは4.65月→4.70月へ
一般の職員について 年間+0.05月 の引上げが勧告されています。
新しい転居手当は2027年4月実施として勧告
転居を伴う転勤の負担軽減が目的です。 単身赴任者以外も対象になり得る のが大きな変更点です。
この記事の重要ポイント
- 3.51%は全員一律の基本給アップ率ではない
- 行政職俸給表(一)の平均改定率は 3.3%
- 初任給は 一律9,500円引き上げる内容
- ボーナスは 年間4.65月→4.70月
- 新しい転居に関する手当は 2027年4月実施として勧告
- 地方公務員には 同じ3.51%が自動適用されるわけではない
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まず自分がどの立場かクリックして確認する
「公務員」とひとまとめにすると誤解しやすいため、 自分に近いものを選んでください。
この記事が直接関係する中心層です
給与法の適用を受ける一般職の国家公務員は、 今回の人事院勧告を直接確認する必要があります。 次に 自分の俸給表・級・号俸 を確認してください。
国と同じ3.51%が自動適用されるわけではありません
所属自治体の 人事委員会勧告・給与条例 を確認します。 国の人事院勧告は重要な参考ですが、金額や時期が同じとは限りません。
別の給与制度が適用される場合があります
国家公務員でも身分や職種により、 給与法の適用関係が異なる場合があります。
給与明細の「俸給表」「級・号俸」から確認
給与担当からの通知、人事通知書、給与明細などで 適用俸給表を確認してください。
「給料3.51%増」はそのまま自分の昇給率ではない
人事院は2026年4月分について、 民間給与と国家公務員給与を比較し、 その差を 15,056円・3.51% と算定しました。
その較差を解消するため、 俸給表や広域異動手当などを改定するのが今回の給与勧告です。
| 数字 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| 3.51% | 民間給与との官民較差 | 全員の基本給の改定率ではない |
| 15,056円 | 官民較差の平均額 | 全員の月給が15,056円増える意味ではない |
| 3.3% | 行政職俸給表(一)の平均改定率 | 級によって改定率が違う |
15,056円の内訳を見る
| 俸給 | 11,179円 |
|---|---|
| 広域異動手当 | 2,376円 |
| はね返り分 | 1,501円 |
| 合計 | 15,056円 |
単純計算はNG
現在の総支給額×3.51%を、自分の昇給額と考えるのは正確ではありません。 実際には俸給表、級、号俸、勤務地、手当などを確認します。
行政職俸給表(一)は平均3.3%改定
行政職俸給表(一)全体では 平均3.3% の改定とされ、 級別では次のように差があります。
| 職務の級 | 平均改定率 | ポイント |
|---|---|---|
| 1級 | 4.0% | 比較的高い改定率 |
| 2級 | 3.6% | 若手層など |
| 3級 | 3.4% | 中堅層など |
| 4級 | 3.1% | 中堅層など |
| 5~10級 | 3.0% | 上位級 |
| 全体 | 3.3% | 平均 |
つまり、 若手だけではなく、中堅層以上にも比較的大きな改定 が行われる内容です。
初任給は一律9,500円引き上げる勧告
人材確保を意識し、 初任給は 一律9,500円引き上げる 内容です。
| 区分 | 勧告後 | 改定率 |
|---|---|---|
| 総合職・大卒 | 251,500円 | +3.9% |
| 一般職・大卒 | 241,500円 | +4.1% |
| 一般職・高卒 | 209,800円 | +4.7% |
自分に近いモデルをクリックすると年収差が分かる
人事院が公表したモデル給与から、 自分に比較的近いものを選んでください。
地方機関・一般職大卒初任給モデル
年間給与は 384.4万円→401.4万円。 年間 +17.0万円 のモデルです。
地方機関・係長35歳モデル
年間給与は 506.6万円→525.9万円。 年間 +19.3万円 のモデルです。
本府省・係長28歳モデル
年間給与は 588.4万円→610.2万円。 年間 +21.8万円 のモデルです。
本府省・課長補佐35歳モデル
年間給与は 832.0万円→861.0万円。 年間 +29.0万円 のモデルです。
その他のモデル給与も見る
| モデル | 勧告前 | 勧告後 | 年間差 |
|---|---|---|---|
| 地方機関・高卒初任給18歳 | 331.9万円 | 348.7万円 | +16.8万円 |
| 地方機関・大卒初任給22歳 | 384.4万円 | 401.4万円 | +17.0万円 |
| 地方機関・係長35歳 | 506.6万円 | 525.9万円 | +19.3万円 |
| 地方機関・係長40歳 | 538.6万円 | 558.9万円 | +20.3万円 |
| 地方機関・課長50歳 | 708.5万円 | 730.6万円 | +22.1万円 |
| 本府省・総合職大卒初任給22歳 | 494.2万円 | 514.6万円 | +20.4万円 |
| 本府省・室長40歳 | 1,105.4万円 | 1,138.1万円 | +32.7万円 |
| 本府省・課長50歳 | 1,447.3万円 | 1,488.3万円 | +41.0万円 |
| 行政職(一)全体平均 | 712.3万円 | 739.0万円 | +26.7万円 |
額面の増加=手取りの増加ではありません
年収が20万円増えても、手取りが20万円増えるとは限りません。 所得税・住民税・社会保険料も影響します。
ボーナスは年間4.70月へ
一般の職員について、 年間の期末・勤勉手当を 4.65月から4.70月へ+0.05月 引き上げる勧告です。
年間4.70月
一般の職員について、 2026年は年間 4.70月 とする勧告です。
前年4.65月から+0.05月
増える月数は 0.05月分 です。 実額は基礎となる給与や勤勉手当の成績率などで変わります。
手取りは一律では計算できません
賞与からも社会保険料・所得税などが引かれるため、 4.70月=そのまま振込額ではありません。
| 時期 | 期末手当 | 勤勉手当 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2026年6月 | 1.2625月 | 1.0625月 | 2.325月 |
| 2026年12月・勧告 | 1.2875月 | 1.0875月 | 2.375月 |
| 年間 | 期末+勤勉 | 4.70月 | |
転勤の状況をクリックすると新しい手当との関係が分かる
新しい「転居に関する手当」は、 2027年4月実施として勧告 されています。
転居がなければ新しい転居手当の中心対象ではありません
新制度は、異動に伴って 一定距離以上の転居 をした職員を想定しています。
単身赴任者でなくても対象になり得ます
今回の重要点は、 家族帯同や独身者なども広く対象とする考え方 です。
転居手当+単身赴任手当の両方を確認
東京→大阪の公式例では、 転居手当約49万円に加え、 単身赴任手当月3万円を合算すると 年間約85万円 という整理になります。
広域異動手当も確認
60km以上300km未満は 5%→8%、 300km以上は 10%→16% への引上げが勧告されています。
約85万円すべてが「転居手当」ではありません
東京から大阪への単身赴任モデルでは、 新しい転居手当が約49万円、 単身赴任手当が年間36万円で、 合わせて約85万円です。 転居手当だけで85万円と説明するのは不正確です。
距離別の月額を見る
| 距離 | 単身赴任者 | 単身赴任者以外 |
|---|---|---|
| 60~100km未満 | 11,000円 | 6,000円 |
| 100~300km未満 | 18,000円 | 9,000円 |
| 300~500km未満 | 30,000円 | 13,000円 |
| 500~700km未満 | 41,000円 | 18,000円 |
| 700~900km未満 | 52,000円 | 22,000円 |
| 900~1,100km未満 | 61,000円 | 26,000円 |
| 1,100~1,300km未満 | 70,000円 | 29,000円 |
| 1,300~1,500km未満 | 78,000円 | 33,000円 |
| 1,500~2,000km未満 | 87,000円 | 36,000円 |
| 2,000~2,500km未満 | 96,000円 | 40,000円 |
| 2,500km以上 | 105,000円 | 43,000円 |
広域異動手当は支給割合を引き上げる勧告
| 官署間の距離 | 現行 | 勧告後 |
|---|---|---|
| 60km以上300km未満 | 5% | 8% |
| 300km以上 | 10% | 16% |
こちらは 2026年4月実施として勧告 されており、 2027年開始の新しい転居手当とは時期が異なります。
何がいつ変わるのかクリックで確認する
月例給、ボーナス、転居手当、地方公務員では 「いつから」の意味が異なります。
月例給は2026年4月実施として勧告
ただし、実際の給与明細への反映や差額支給時期は、 正式な給与改定手続きの確定後に確認 する必要があります。
2026年度は年間4.70月へ
6月分は支給済みのため、 勧告では12月期側で調整する形が示されています。
新しい転居に関する手当は2027年4月
2026年4月開始ではありません。
所属自治体の発表を確認
国の人事院勧告と 同じ日・同じ割合で自動反映されるわけではありません。
差額の振込月は現時点で断定しない
2026年8月21日時点では、 「○月に必ず差額が入る」と断定できる段階ではありません。 政府の正式決定後に確認してください。
地方公務員は所属自治体の人事委員会勧告を確認する
国家公務員の3.51%が地方公務員へそのまま自動適用されるわけではありません。
都道府県や政令指定都市などでは、 各人事委員会が民間給与などを調査し、 給与改定について勧告します。
国家公務員
人事院勧告を確認します。
都道府県職員
都道府県の人事委員会勧告を確認します。
市区町村職員
自治体の人事委員会・給与条例・公式発表を確認します。
教員・警察など
適用される給料表や所属先の公式案内を確認します。
検索するときは自治体名を付ける
たとえば 「山口県 人事委員会勧告 2026」 のように検索すると、 自分に関係する情報へたどり着きやすくなります。
自分の給料がいくら増えるか確認する順番
平均値だけではなく、 自分の給与情報を次の順番で確認します。
-
自分に適用される俸給表を確認
行政職俸給表(一)、公安職、医療職などを確認します。
-
級・号俸を確認
給与明細、人事通知書、給与担当からの案内などで確認します。
-
勧告前後の俸給月額を比較
3.51%を単純に掛けるのではなく、対応する俸給額を比較します。
-
地域手当・広域異動手当などを確認
勤務地や異動によって変わる手当を確認します。
-
最後は正式決定後の給与明細で手取りまで確認
所得税・住民税・社会保険料も変わる可能性があります。
間違えやすい6つのポイント
| よくある理解 | 実際は? |
|---|---|
| 全員の基本給が3.51%上がる | 誤り。 3.51%は官民較差です。 |
| 毎月15,056円増える | 一律ではありません。 |
| 地方公務員も3.51%増 | 自治体ごとの人事委員会勧告等を確認します。 |
| 転居手当は2026年から | 新制度は2027年4月実施として勧告。 |
| 単身赴任なら転居手当85万円 | 転居手当約49万円+単身赴任手当36万円の例です。 |
| 勧告=最終確定 | 2026年8月21日時点では勧告段階です。 |
2026年人事院勧告でよくある質問
国家公務員の給料は本当に3.51%上がるのですか?
一律ではありません。 3.51%は官民給与の較差 です。 行政職俸給表(一)の平均改定率は3.3%です。
月給は全員15,056円増えますか?
いいえ。 15,056円は官民較差の平均額です。 個人の増額は俸給表、級、号俸、各種手当などで変わります。
2026年のボーナスは何か月ですか?
一般の職員について 年間4.70月 とする勧告です。
転居手当は2026年からですか?
いいえ。 新しい転居に関する手当は2027年4月実施として勧告 されています。
地方公務員も給料は同じだけ増えますか?
同一とは限りません。 所属自治体の人事委員会勧告・給与条例等を確認してください。
2026年4月分までさかのぼって増えますか?
人事院の勧告では月例給を2026年4月実施としています。 ただし、 実際の差額支給時期は正式決定後に確認 する必要があります。
手取りはいくら増えますか?
一律には決まりません。 給与増加に伴って所得税・住民税・社会保険料も変わる可能性があるためです。
最後に重要ポイントを確認
最終チェック
- 人事院勧告は 2026年8月7日
- 官民較差は 15,056円・3.51%
- 行政職俸給表(一)の平均改定率は 3.3%
- 初任給は 一律9,500円引上げ
- ボーナスは 4.65月→4.70月
- 広域異動手当は 5%→8%、10%→16%
- 新しい転居に関する手当は 2027年4月実施として勧告
- 地方公務員は 所属自治体の公式情報を別途確認
- 2026年8月21日時点では最終確定前
自分が今やること
- 自分の俸給表を確認する
- 級・号俸を確認する
- 勧告後の俸給表と比較する
- 正式決定後、給与明細の差額と手取りを確認する
参考資料・公式情報
確認した一次資料を表示する
- 令和8年 人事院勧告 人事院/勧告・報告・説明資料を確認/確認日:2026年8月21日
- 本年の給与勧告のポイントと給与勧告の仕組み 人事院/15,056円・3.51%、俸給改定率、モデル給与、ボーナス、転居手当を確認
- 令和8年8月7日 人事院勧告・報告における総裁記者会見 人事院/給与改定と手当の考え方を確認
- 国家公務員の給与制度の概要 人事院/俸給・諸手当・給与制度を確認
- 給与関係閣僚会議 内閣官房/給与改定手続きの現在地を確認
公開後に必ず更新するポイント
政府の正式な給与改定方針、給与法改正、 差額支給時期などが公表された場合は、 「勧告段階」という記述を速やかに更新 してください。
個別の給与額について
実際の給与・手取り・手当の適用可否は、 適用俸給表、級・号俸、勤務地、勤務状況などで異なります。 最終的には所属先の給与担当と最新の公式資料をご確認ください。


